障害者支援プロジェクト


当事者リーダーの育成

 日本財団国際グループの聴覚障害者への支援は、1992年・93年に米国のギャローデット大学と米国立ろう工科大学(NTID)に開発途上国からの留学生のための奨学基金を設置したことから始まりました。
 これは開発途上国に聴覚障害当事者リーダーを育成する目的で設置されたもので、現在も毎年留学生を支援しています。また、それぞれの国における教育(特に高等教育)環境の整備も重視しており、具体的には、各国の聴覚障害者のための大学間のネットワークを構築し、聴覚障害者がよりよい高等教育を受けられることを目指すPEN-International事業などがあります。また、ベトナムで聴覚障害者へ手話による中等・高等教育を提供する事業なども支援しています。


手話の発展と手話による教育

 聴覚障害者は耳が聴こえないため会話に参加できず、読み書きが不得意な人も多いため、情報から隔絶され、社会参画が難しくなりがちです。ろう者の第一言語は手話であるべきだとされていますが、1880年のミラノ会議以降、手話より口話法で健聴者とのコミュニケーション能力を高めることが大切だとの発想から、多くのろう学校で手話が禁じられてきました。しかし日本財団は、聴覚障害者にとっては手話による教育と手話通訳などの情報・コミュニケーションの保障が大切であるとの認識に基づき、各国での手話の発展や、手話による教育に力を入れています。具体的には聴覚障害者自身がリサーチする手話辞書の作成や、ベトナムの手話による中等・高等教育の事業などを支援しています。また、現在、香港の中文大学にアジア手話リサーチセンターを設立し、各国の聴覚障害者が手話言語学を学ぶ拠点とする事業を計画中です。

国際的なネットワークづくり

 聴覚障害者のための大学間のネットワークであるPEN-Internationalやアジア4カ国における手話辞書の作成など、国際的なネットワークを広げることで相互の学びあい、協力しあう体制づくりを支援しています。