ハンセン病に関する取組み

[ 2011-02-21]

募金ご協力のお願い〜ハンセン病の回復者自立支援に向けて〜


「私は誰からも見捨てられた存在なんだ。」(パナマ)、「病気よりもつらいのは、病気にまつわる偏見です。フランシスコ、ジョー、マリアという名前ではなく、侮蔑をこめて、ハンセン病患者などと呼ばれるようになるのです。」(ブラジル)、「病気は治ったのですが、私はこの施設で静かに死んでゆきます。家に帰っても家族に迷惑をかけるだけですから。」(インドネシア)

ハンセン病の回復者たちの言葉です。

ハンセン病は社会的差別をともなう病気として有史以前から人類を苦しめてきました。患者たちは、社会からも、そして彼らの家族からも見放されてきました。
しかし、これはあやまった考え方です。ハンセン病は治る病気です。

世界保健機関(WHO)は世界のあらゆる国で有病率1万人に1人以下を達成し、疾病としてのハンセン病を制圧するという目標を掲げています。私もWHOハンセン病制圧特別大使として、微力ながら、いまだに残る未制圧国数ヵ国で、各国政府、国際機関、NGOなどと協力して制圧活動の推進のために努力をしております。
 
このように、長い人類の歴史とともにあったハンセン病は、制圧の一歩手前まできております。しかしながら、病気としてのハンセン病が制圧されたとしても、それはすべての問題の解決を意味しておりません。

世界の様々な場所で、いわれのない差別にいまだに苦しみ、社会的な権利を十分認められていない多くの回復者とその家族、子供たちがいます。そのほとんどは、今現在も学校にも病院にも行けません。彼らのために皆様の暖かいご支援を心からお願いいたします。

WHOハンセン病制圧特別大使
日本財団 会長 笹川陽平

ハンセン病は「治る」病気です。

インドネシア・ハンセン病病院
(2009年6月)
インドネシア・ハンセン病病院
(2009年6月)

ハンセン病とは:らい菌が抹消神経などを侵す慢性感染症です。感染力は弱く、遺伝しません。しかし、知覚麻痺により顔や手足の変形が起こることや、遺伝病であるという誤った認識から、歴史を通して激しい偏見・差別の対象となってきました。1940年代に特効薬が登場して以降、治療は飛躍的に進歩し、現在では1年以内の外来治療で治るようになりました。1980年代に始まった多剤併用療法(MDT)で、これまでに約1,600万人が治りました。

世界各国でハンセン病制圧が進んでいます。1985年に「ハンセン病制圧目標未達成国」は122ヵ国でしたが、2010年末現在では1カ国(ブラジル)にまで減少しています。


病気は治っても、「働く機会」「学ぶ機会」がありません。

MDT(多剤併用療法)
MDT(多剤併用療法)

多くのハンセン病回復者とその家族が社会的差別に苦しんでいます。ハンセン病患者や回復者の中には、障害や偏見、差別のために働くことができず、施しや福祉に頼った生活を送らなければならない人が多くいます。経済的、社会的に自立した生活を通して、自信と尊厳を再び取り戻すためのはじめの一歩を応援します。

最終目標は、経済的に自立した生活を送ることを通し、自信と尊厳を確立することです。


寄付金の使い途は?

ザンビア・ハンセン病病院
(2009年7月)
ザンビア・ハンセン病病院
(2009年7月)

1.「働きたい」あの人のはじめの一歩を応援したい・・・

経済的に自立した生活を送るための取り組みには、職業訓練の支援、小さなビジネスを始める個人の支援、何人かのグループや団体で始める活動の支援があります。

中国では、裁縫や電化製品修理などの職業訓練を行なっています。3カ月のコースで1名当たりの研修費用は、8,500円(宿泊費や道具代、交通費などを除いた場合)です。卒業生は、工場や店に就職したり、村で修理工や針子などとして働いています。

インドでは、個人が小さなビジネスを始めています。牛乳を売るための乳牛は、1頭17,000円。小さな雑貨店を開くための初期費用は、18,000円。仕立屋を始めるための道具や材料を買うのに13,000円。オート力車屋を始めるために購入する力車は1台13,000円です。

フィリピンの回復者たちが行なう養豚には、豚や飼料の購入や、豚小屋の賃貸料などで1年で43万円かかります。4年目からは、豚肉販売の収益だけで活動できるようになります。


2.「学校に行きたい」あの子の思いをかなえたい・・・
以下は、授業料や交通費、教科書、制服など、1年間学校に通うのに必要な金額の一例です。これらのお金が払えないために、学校に通えない子どもたちが多くいます。

【インド】
 小学校:3,500円  中学校:6,500円  高校:9,000円  大学:18,000円

【ミャンマー】
 小学校:900円  中学校:900円  高校:1,500円  
 
【中国】
 小学校:8,500円  中学校:14,000円  高校:20,000円  

【ベトナム】
 中学校:15,000円  高校:15,000円  大学:16,000円

【フィリピン】
 中学校:6,000円  高校:6,000円

ハンセン病回復者自立支援の募金をお願いします。

【募金額】
 1口(ひとくち) 1,000円から

※ 皆様からお預かりした寄付金は、100%被支援者に還元されます。本事業に係る事務経費等はすべて寄付以外の自己財源でまかなわれています。

【募金口座】
 1.郵便振込:所定の振込用紙をご利用いただくか、直接下記の口座にご入金ください。(振込手数料は日本郵政公社のご協力により免除されます。)

        口座番号:00160-7-611573
        口座名義:ハンセン病回復者自立支援事業 

 2.銀行振込:振込手数料が必要となりますのであらかじめご了承ください。

        三菱東京UFJ銀行 銀座通り支店 口座番号(普)1198672
        口座名義:ハンセン病回復者自立支援事業 

【お問い合わせ】
 (財)笹川記念保健協力財団 ハンセン病制圧特別大使室
  〒107-0052 東京都港区赤坂1-2-2 日本財団ビル
  TEL : 03-6229-5601または5377  FAX:03-6229-5602

【その他】
 ※ハンセン病回復者を支援する笹川記念保健協力財団は、海外におけるハンセン病関連事業を実施する団体として最も歴史のある団体です。なお、同財団への募金は、特定公益増進法人として寄付金控除が認められます(1万円を超える場合)。