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[ 2009-06-05]

アフリカ視察報告4

井上 岳
井上 岳
国土交通省港湾局


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1.はじめに

 日本財団主催のアフリカ貧困調査に、交通社会資本行政に携わる立場から参画する機会を得たので、その概要を報告する。本調査における調査事項は、医療、教育、福祉、社会開発と多岐にわたるため、調査団は現役の医師3人を含む、多彩なバックグラウンドを有するメンバーにより構成することとなった。報告の重複を避けるため、所謂BHN(ベーシック・ヒューマン・ニーズ)分野に係る報告は、医師の先生方その他の調査団員にお任せすることとし、本稿では、それ以外の分野、即ち社会開発に重点を置いた報告を行いたい。

2.南アフリカ
(1)港湾都市ダーバン

 砂糖のプランテーション開発とその積み出し拠点としての港湾及び鉄道の開発とともに発展してきた港町・ダーバンは、高層オフィスビルや高級ホテルを兼ね備え、特にウォーターフロント付近においては、表向き整然とした町並みの様相を呈している。一方、そこからほんの数キロ内陸に入り込むと、これは家と言えるのか、と言葉を失う程みずほらしい家が集合した住宅街に出くわす。住宅の構造は、建築廃材のトタン板を四方に巡らすか、或いは、木枠に土を塗り込んで四方を囲んだものに、トタン屋根を載せ、重石をつけただけの原始的なものが太宗である。大雨などにより倒壊、或いは、土壁が溶けて流出することもあるとのこと。そこに住むのは、黒人やインド系移民であり、かつて居住する場所を強制的に定められた名残である。歴然とアパルトヘイトの爪痕が残されている。

港湾都市ダーバンのウォーターフロント
港湾都市ダーバンのウォーターフロント
港湾都市ダーバン内陸の黒人居住区の家
港湾都市ダーバン内陸の黒人居住区の家

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