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[ 2009-07-31]

アフリカ視察報告8

本多 正毅
本多 正毅
公益・ボランティア支援グループ
福祉チーム


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アフリカ視察報告

曽野綾子著『日本財団9年半の日々』 
曽野綾子著『日本財団9年半の日々』
貧困視察についても記述がある

1997年、日本財団が主催する「世界の貧困を学ぶ旅」が始まった。省庁の若手官僚やマスコミとともにアフリカ貧困地域を訪れる旅。当時の日本財団・曽野綾子会長の発案だった。「財団の若手職員に世界の現実を知った上で仕事をしてもらいたい—」曽野会長の親心ともいうべき想いが、この旅の出発点だった。歴代のメンバーを横目で見ながら、12年がたった。そしてようやく今回この企画に事務局として参加した。メンバーは曽野先生と財団の上司、仲間、国交省、厚労省、防衛省、警察庁そして国立感染症研究所の官僚と専門家たち。おそらく歴代これほどまでに素敵なメンバーに恵まれた旅があっただろうか。感謝の気持ちでいっぱいである。そのおかげもあって、訪問先の南アフリカ共和国、コンゴ民主共和国が、それぞれにありがたく忘れられない国となった。各国での訪問先や詳細についてはすでに他のメンバーから複数報告がなされている。ここではごく簡単に、旅の前後も含めて自分が感じたことを書いてみることにしたい。


マダガスカル・クーデター

当初の行程では、南アフリカを経由しマダガスカルに滞在後、コンゴ民主共和国で仕上げの予定だった。東京の事務所で準備をしている時点から、訪問国の治安状況の変化を、今回の事務局仲間であるハフマンさんが日々確認した。とりわけコンゴ民主共和国は常に危険な状況にあり、当初の訪問先の一部をあきらめざるを得なかった。最悪の危険地帯はもちろん、遠路はるばる四駆を連ねて進まなければ辿りつけない場所も行程から外した。一方マダガスカルも徐々に不穏な状況に陥り、現地旅行代理店や受け入れを依頼していた日本人シスターたちから、首都アンタナナリボ周辺の治安が乱れているという情報が続々と入るようになった。大統領支持派と市長支持派が衝突して暴動が起きていること。焼き討ちされたスーパーマーケットで人々が物資を略奪し続けていること。道路のあちこちでロケットランチャーを装備した部隊が検問を行っていること。マダガスカルで予定する訪問先へのルートには反大統領派の軍隊が数多く駐留していること。やがて軍隊が完全に大統領の統率を離れたこと。などなどなど。

訪問可能なのか疑問符つきながらとりあえず予定通り出発し、直前の南アで最終判断することになった。結果的に大統領が亡命するという事態にまで発展し、訪問は実現しなかった。自然に恵まれ希少動物に出会える観光立国。比較的安全と思われたマダガスカルでのこの事態に、「悪いけどこれってアフリカなのよね」と、思いを新たにした瞬間だった。それにしてもアフリカのニュースはほぼ基本的に入ってこないか見落としてしまう感じがした。現地との直接のやり取りと、アフリカに特化したニュースを集め発信する日本人ブログが最大の情報源だった。





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