「東日本大震災復興支援事業」造船工場着工(気仙沼市)のお知らせ

宮城県気仙沼市沿岸部の造船所は、今回の津波で施設に甚大な損害を受けた他、地震による地盤沈下で海岸線が後退し、半水没状態での構内作業を強いられるなど、現状のままでは長期的な事業継続が困難な状況となっています。

今般、市内の造船4社が、本格復興を目指して日本財団の造船復興みらい基金などの補助を得て計画を進めている、「新しい場所に大型造船所を建設して現在の場所から集団で移転し共同で運営する」という事業(総事業費約105億円)が、このほどの工場着工により、実現に向けて大きく前進しました。

市内朝日町地区に気仙沼市が造成工事中の造船所予定用地において、先日10月21日(金)に、市内多数の造船関連事業者や、気仙沼市の菅原市長などの関係者が参列して起工式が行われました。

新しい造船所は、従来の斜路船台で海水面に接続する方式ではなく、100年一度レベルの津波に対応できる高さの防潮堤に囲まれた内側に建造修繕施設を設置し、海水面とは海中エレベータ(シップリフト)で接続する方式として、津波災害時に、地元の基幹産業である水産業の維持に不可欠な造船能力の保持確保を図っています。

造船復興みらい基金補助事業一覧(PDF / 106KB)

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