日本ベンチャー・フィランソロピー基金 初の支援先を「放課後NPOアフタースクール」に決定小学生の放課後プログラムを支援

2013年12月6日

日本財団は、社会的な課題解決に取り組む団体支援を目的に、一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズと共同で創設した「日本ベンチャー・フィランソロピー基金」の初の支援先に特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクールを決定致しましたので、お知らせ致します。

日本ベンチャー・フィランソロピー基金は、社会的な課題解決に取り組む団体を支援し、活動を持続的に発展させることを目的として、2013年4月、ベネッセホールディングス、ソネットなど企業、経営者・投資業出身者と日本財団の資金提供を基に設置されたもので、今後も「教育・若者の就労支援」、「育児・女性の活躍」、「地域コミュニティの活性化」の3つの分野における活動に対して資金提供と経営支援を実施します。

<決定内容>

団体名
特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクール
金額
2,000万円(3年間)
内容
同団体に対して、事業戦略、広報、社会インパクト評価等の経営支援を行う。
理由
日本国内では、「もう一つの待機児童問題」と言われる児童の放課後問題が存在します。
学童施設の不足からくる、「小1、小4の壁」(詳細別紙参照)が保護者の就労機会を奪うだけでなく、子供の教育、 学校や住民の関わり方など地域を取り巻く大きな社会問題になっています。
放課後NPOは、子供の「安全・安心な預かり」、その上で「多様かつ本物のプログラム体験を通じた人格形成」を図ることを目的として、学童保育の預かり機能に加えて、地域住民が「市民先生」となって放課後プログラムを提供するアフタースクール事業を通じて、日本の小学校の放課後改革に挑戦しています。
今回の支援決定は、こうした活動の「社会的インパクトの大きさ」「課題解決の革新性」「中期的な拡大可能性」を高く評価したもので、今後は、これまで複数の小学校で実績を上げてきたアフタースクール事業をさらに多くの小学校に拡大し、より多くの子供たちに提供する戦略を支援します。

【日本ベンチャー・フィランソロピー基金 参考資料】

  • 一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ…社会的事業を行う様々な団体に対し、社会的に貢献し、かつ事業の持続性を保持できるよう助言・援助を行うことを目的として 2012年11月に設立。事業投資育成の専門家、社会的事業支援の経験者が共同で創業。設立趣旨に賛同するプロボノ・パートナー企業とも提携し、支援先に対して専門的な経営資源を継続的に提供している。
  • 小1の壁…働く親にとって、子どもの小学校入学を期に仕事と育児の両立が困難になること。延長保育制度がある保育所に対して学童保育は終了時間が早いことや保護者会・授業参観など平日の行事が増えることが原因。
  • 小4の壁…小学4年生になると多くの子が学童保育を利用しなくなり、1人ですごす時間が長くなるため、働く親にとって仕事と育児の両立が困難になること。結果的に消極的選択肢として塾へ行く子も多い。

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