“比残留日本人2世”の都甲チェリーさんに就籍許可4月8日付 東京家庭裁判所で

フィリピン残留日本人2世で、東京家庭裁判所に国籍回復の審判を申し立てていた都甲チェリーさん(76)に2015年4月8日、日本国籍を認める就籍許可がおりました。都甲チェリーさんを含め、就籍許可者はこれで計153人(このうち父親が熊本県出身のケースは18人)となりました。

都甲チェリーさんは父親が熊本県出身であることが判明しており、今年3月には熊本市内で親族と対面、父親の墓参りも行いました。

この決定に都甲チェリーさんは「3月に日本の地を踏むという夢がかなったところに、4月8日に就籍の許可がおりたというよい知らせを受け、感激しています。証拠となる書類を集めることは大変でしたが、ようやく国籍を回復でき、本当に日本人になりました。日本人であることを誇りに思います。私自身もですが、子どもや孫たちも日系人であることの恩恵を受けることができるでしょう。関係者の皆さんに心からのお礼を申し上げます」と謝意を述べました。

都甲チェリーさんの従弟・都甲厚雪さんは「就籍の許可がおりてとても安心しました」と話しています。

日本財団とNPO法人フィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)は2006年から、フィリピン残留日本人2世の日本人としてのアイデンティティ回復を目的に、2世の国籍回復事業を開始。戦中戦後の混乱で書類が紛失するなどして、日本人であることを証明できない2世の日本国籍取得支援や、日本側親族との引き合わせを行っています。

写真:都甲 チェリーさん
  1. 名前/年齢/性別/生年月日: 都甲チェリー/76歳/女性/1939年4月13日
  2. 父の氏名:都甲秀雄
  3. 家庭裁判所への就籍許可申立日:2014年11月28日
  4. 兄弟姉妹数:なし