日本財団会長 笹川陽平に保健人権大賞ハンセン病制圧と差別撤廃への貢献に対して

日本財団会長の笹川陽平は、ハンセン病制圧における突出した貢献、保健と人権に関する模範的な活動成果が評価され、国際看護師協会(International Council of Nurses 本部:スイス・ジュネーブ)から保健人権大賞(Health and Human Rights Award)を授与されることになりました。同協会CEOのフランシス・ヒューズ氏は「ハンセン病は治る病であるにもかかわらず、いまだに無知、誤解によりスティグマ(社会的烙印)の対象になっている」とした上で、「患者・回復者が感じている差別とスティグマこそが予防、診断と治療といった医療サービスへのアクセスの大きな妨げになっている」と談話を発表しています。
保健人権大賞は2000年に設立され、保健と人権の分野で人道的貢献を果たした人物に与えられます。過去の受賞者は元アイルランド大統領のメアリー・ロビンソン氏、元国連アフリカ・エイズ担当特命大使のステファン・ルイス氏、緒方貞子元国連難民高等弁務官の3人です。

笹川陽平は、2001年よりWHOハンセン病制圧大使、2007年より日本政府ハンセン病人権啓発大使として、公衆衛生上のハンセン病制圧や差別撤廃に取り組んでおります。2003年以来国連に働きかけ、国連総会における「ハンセン病患者、回復者、その家族に対する差別撤廃決議」の実現に力を尽くし、また2006年からは毎年1月最終日曜日の「世界ハンセン病の日」に合わせ、世界医師会、国際法曹教会などの賛同を得て「ハンセン病のスティグマと差別撤廃のためのグローバル・アピール」を発表し、偏見や差別の撤廃に取り組んでいます。また、ハンセン病制圧のみならず、障害者の生活の向上や災害復興支援、ミャンマー少数民族支援など多岐にわたる人道的支援を行ってきました。
笹川は「国際看護師協会、そしてすべての看護職の皆さまに心より敬意を表します。皆さまは、偏見を持つことなく、人々の心身の苦しみを和らげることに使命感をもって取り組んでおられます。その国際看護師協会が、ハンセン病患者、回復者に対しても、医療的なサービスを提供するだけでなく、彼らが直面するスティグマや差別の問題に私たちと共に取り組んでくださることは非常に心強いことです。名誉ある賞をいただき光栄に思います。ハンセン病の制圧と、差別に苦しむ人々の尊厳を回復するため、今後も皆さまと共に尽力する所存です」と表明しました。
本賞は2017年5月バルセロナで開催予定の国際看護師協会総会で授与される予定です。

  • 国際看護師協会は、世界各国の看護師協会により構成され、世界の看護従事者の社会的且つ経済的地位の向上、看護の発展、世界及び地域社会での健康医療政策への積極的参加を促す国際組織です。

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