広報人語

[ 2010-03-01]

今こそ江戸城再建を!

菅原 悟志
広報グループ
グループ長


1600年に関ヶ原の戦いに勝利し、1603年に征夷大将軍に任命された徳川家康が、尾張平野の要衝で交通の便の良いことから名古屋城築城してから今年は400年になる。日本には今でも多くの城が残っているが、実は鎌倉、室町と武家政権が長く続いた時代に築かれた城ではなく多くは戦国時代になってからのものである。

そもそも城は、敵から攻められた時の防衛拠点としての役割が主であるが、織田信長のように自ら権勢を天下に誇示するために造られた安土城もある。また豊臣秀吉の大阪城や伏見城は豪華絢爛さを追求し、ぜいを尽くしたような城もあり、当時の大名の性格が現れている。ちなみに現在の大阪城は、大阪夏の陣で徳川幕府により焼失してしまったため1620年に新たに築かれ、秀吉が築城したものではない。

その徳川幕府といえばやはり江戸城。現在の東京のど真ん中に位置する千代田区にあった。1607年、2代将軍秀忠の代に天守閣が完成し、その後3代将軍家光の代に幕府の権威を象徴する国内最大の天守閣が完成した。わずか19年後の1657年、明暦の大火で全焼したがその後再建はされなかった。当時の財政難により町の復興を優先して再建を断念した決断は幕府の力から考えれば、見事といえる。現在、俄かに「江戸城天守閣の再建」という声が出始めている

「東京の名所は」と尋ねられ、答えに窮した人も多いだろう。江戸城再建が東京の新たなシンボルになれば観光立国を目指す国の意向にも合致するはずであり、急ぐ必要がある。「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」(徳川家康)ではダメだということである。

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