広報人語

[ 2010-04-22]

譲り合いが仇に

菅原 悟志
広報グループ
グループ長


先日想像できないような事件が新聞に掲載されていた。3月28日午前0時15分ごろ、神奈川県横須賀市で会社員2人組(いずれも30代)ともう1人の会社員(50代)の酔った3人がタクシーの乗車をめぐって口論になった。乗車の際に割り込んだとかならばよくある話だった。1人の会社員が2人組の会社員に気を利かせタクシー乗車を促したが、2人組は遠慮した。

「どーぞ、どーぞ」「いいえどーぞ」「そちらこそ、どーぞ」と互いに一歩も引かない。なんとも美しい話である。今の日本人に欠けているといわれる譲り合いの精神。しかし、ここからが問題だった。お互い意地の張り合いで引っ込みがつかなくなる。「どーぞと言ってんだからサッサと乗れ!」「嫌だ!!」と激しい口論に。酒の勢いも手伝って、殴り合いを始めてしまった。これにより3人は傷害の疑いで現行犯逮捕となった。酔いが覚めた時には恐らく3人は後悔したことであろう。

傷害も立派な犯罪だが、これだけで済んでよかったとも言える。譲り合いから殴り合いに発展したのだから相当酔っていたに違いない。当然理性は失われていただろうから、ともすればどちらかが一方的に殴り加害者になる可能性も十分にある。加害者がいればもちろん被害者もいる。新たな犯罪被害者がうまれることがなかっただけでもよかったのではないか。

歓迎会まっ盛りのこの時期、くれぐれもお気をつけください。

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