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[ 2008-09-02]

日本財団APIフェローシップ国際シンポジウム
【10月4日新橋・浜離宮朝日ホール】


分断のアジア、融和のアジア—ゆるやかな「共同性」を求めて

 アジアでは、今、新たに生まれてきた中流階級の人々が、消費生活と趣味・嗜好をとおして、共通した感性や「価値観」を持ち、ゆるやかな「共同性」あるいは共通感覚にもとづく類似性を育みつつあります。しかしその一方で、貧困、人権、移民・出稼ぎ労働者の差別や搾取、宗教・民族の対立、環境の汚染と破壊、感染症の脅威など、社会発展に取り残された部分で様々な問題が噴出しています。

 このような国境を越えた新しい社会の動き、古くからある諸問題の動向を的確にとらえ、それらを分析し、適切な対応策を立案し実行してゆくには、各国政府や国際機関、NGOなどの役割がもちろん重要です。しかし同時に、新しい専門家集団として、社会貢献のために智恵を出し行動する「パブリック・インテレクチュアル」という人々の役割が注目され始めています。

 このシンポジウムは、日本を含むアジア諸国から様々な分野で活躍する「パブリック・インテレクチュアル」を一堂に集め、「アジア社会にある格差・断絶そして脅威」をめぐる問題群についての現状分析と、「アジア社会をつなぐ大衆文化の可能性」についての報告と討論をしていただきます。

 このような報告と議論を通じて、アジアに現在存在する格差・断絶の溝を埋め、国を超えた緊密でゆるやかな連携を可能にする「共同性」をどう実現してゆくかを探ることがこのシンポジウムの目的です。
 この機会に、ぜひご参加いただけますようご案内いたします。

日 時: 2008年10月4日(土)午前10時~午後17時
場 所: 浜離宮朝日ホール
主 催: 日本財団、京都大学東南アジア研究所 
後 援: 朝日新聞社 

・参加費無料(参加申し込み必要)
・日英同時通訳付き
・お申し込みは、メールまたは往復ハガキで下記お問い合わせ先までお願いします。
  


プログラム

基調講演
◆東アジア地域協力と公的知識人(パブリック・インテレクチュアル)
政策研究大学院大学副学長 白石隆

第一部「分断のアジア:直面する課題」
司会:早稲田大学アジア研究所教授 村井吉敬

◆地域紛争:多様性のもたらす負
フリージャーナリスト プランティップ・ダオルアン(タイ)

◆移民労働者と人身売買:グローバル化時代の神話、事実、課題
(フィリピンとインドネシアの研究より)
国際バタム大学法学部講師 リナ・シャーリャニ・シャルラー(インドネシア)

◆国家のはざまを生きる—タイ山地少数民族からみた現代アジア—
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授 片岡 樹

◆感染症・病原体監視システムは「アメダス」になれるか
鳥取大学医学部感染制御学講座ウイルス学分野教授 景山誠二

第二部「融和のアジア:大衆文化の可能性」
司会:京都大学東南アジア研究所教授 清水 展

◆お化け映画天国・アジア
明治学院大学言語文化研究所所長 四方田犬彦

◆多様なユニティ:現実とスクリーン上のアジアのパラドックス
ニューシネマ研究所所長 ニック・デオカンポ (フィリピン)

◆マンガ・アニメ・大衆文化の可能性
マンガ・コラムニスト、学習院大学大学院教授 夏目房之介

★APIフェローシップとは?☆ 
 インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、日本の研究者、教育者、NGO活動家、官僚、ジャーナリスト、芸術家などで、「社会の改革発展への貢献」、「社会的弱者・少数者の救済」、「文化芸術による社会貢献」を具体的に実践しようとする人々の自由で自発的な活動を支援する助成金制度。京都大学東南アジア研究所は、日本国内での事務局。
 アジアが直面する個別具体的な問題の解決のために積極的な関与を続ける人々が、情報を交換し、議論を重ね、各自の知見と経験を共有し、協働して問題解決にあたることを応援している。

[お問い合わせ先]
日本財団国際協力グループ API担当 杉山 恵奈、木下 園子
住所: 〒107−8404 東京都港区赤坂1−2−2 日本財団ビル
電話番号: 03-6229-5181(9:00〜18:00 土日・祭日を除きます)
メールアドレス: