シンポジウム 「魚のいない海~次世代に海を引き継ぐために~」
『魚のいない海』著者・欧の漁業資源専門家らが講演
【7月6日(火)13:00~16:30 場所:日本財団ビル(港区赤坂)】
この度、アイスランドの火山噴火による影響のため延期させていただきましたセミナーの開催が決定いたしましたので、下記の通りご案内申し上げます。
【7月6日(火)13:00~16:30 場所:日本財団ビル(港区赤坂)】
この度、アイスランドの火山噴火による影響のため延期させていただきましたセミナーの開催が決定いたしましたので、下記の通りご案内申し上げます。
「海から魚が消える・・・」
日本人は世界でも魚をよく食べる国民です。私たちの国はその需要を支えるため、国内生産と同量の年間約600万トンもの魚を国外から輸入し、世界約40カ国と漁業協定を結ぶ事によって遠く離れた海から魚資源を獲得しています。しかし、その世界中の魚資源の現状について私たちはどのくらい理解しているのでしょうか?もし本当に世界で魚が減っているのであれば、それは私たち日本人にもその責任があるのではないでしょうか?私たち日本人を含め世界の人々が、次世代にこの資源を引き継ぐ事が出来ないとしたら、これは重大な問題であります。
日本財団は、『次世代に海を引き継ぐ』事業の一環として、2009年よりシンポジウム、セミナーなどを通してこの魚資源の問題に関わってきました。国境のない海において魚の資源管理は一国だけの努力ではなく、国際的な連携による取り組みが求められています。その中で魚の消費大国に住む私たちが世界にアンテナを張り巡らせて、正しく現状を理解することが問題解決の第一歩だと考えています。
魚の問題は国際的な問題であると同時に、一般家庭の食卓を守るという身近な問題でもあります。海を守り、私たちの食卓を守る、そして次世代に豊かな海を引き継ぐために、食べるべきか、それとも、食べざるべきか、食べ続けたいなら知っておくべき世界の魚資源の事実を把握していただき、今後、どのような行動をとっていくのかを考える契機となれば幸いです。
プログラム
司会 坂本咲子(予定)
13:00-13:10 開会のあいさつ(笹川陽平 日本財団会長)
13:10-15:30 講演
フィリップ・キュリー フランス外務省開発研究局(所長)兼
地中海および熱帯地域の漁業研究センター(所長)
ダニエル・ポーリー ブリティッシュコロンビア大学(教授)
八木 信行 東京大学大学院農学生命科学研究科(特任准教授)
15:30-15:45 休憩
15:40-16:30 質疑応答
フィリップ・キュリー フランス外務省開発研究局(所長)兼
地中海および熱帯地域の漁業研究センター(所長)
ダニエル・ポーリー ブリティッシュコロンビア大学(教授)
ヴィリー・クリスチャンセン ブリティッシュコロンビア大学(教授)
八木 信行 東京大学大学院農学生命科学研究科(特任准教授)
【発表者の紹介】
Philippe Cury (フィリップ・キュリー)
フランス外務省開発研究局(IRD)の所長、および、フランス・セートの地中海および熱帯地域の漁業研究センター所長。専門は漁業の生態系アプローチ。これまで、セネガル、コートジボワール、ガーナ、南アフリカ等において、気候変動が漁業に及ぼす影響、漁業に対する生態系アプローチの適用方法等についての研究活動を行ってきた。これらの研究活動を通して、8冊の書籍、110以上の国際的な学術誌への記事の掲載に加え、国内および海外の3つの名誉ある学術賞(1991年度フィリップモリス科学大賞の生命科学部門、1995年度フランス海洋学部門、2002年度ギルクリスト大賞)を受賞した。本セミナーのタイトルである「魚のいない海」(2009年 NTT出版刊)を執筆。
Daniel Pauly (ダニエル・ポーリー)
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学教授。漁業生物学博士。専門は、漁業マネジメント、生態系モデル等。初期の研究活動においては、水産資源の問題の実態を知るべく、アフリカ、インドネシアなどに調査に赴き、1979年からはフィリピンの国際水産資源管理センターに勤務した。また、世界最大の魚類データベースである「FishBase(フィッシュベース)」の開発・発展や、漁業の動向や漁業の持続的発展、生態系に基づく漁業政策の研究にもつとめた。これらの研究活動を通して、「サイエンス」他、500以上の科学論文、レポートなどを執筆したことに加え、国内および海外で数多くの科学賞(2005年花の万博記念コスモス国際賞等)を受賞している。
八木信行(やぎのぶゆき)
東京大学大学院農学生命科学研究科 特任准教授。農学博士。経営学修士。専門は漁業経済学・海洋環境政策論。これまで、貿易と環境や、漁業補助金などについての研究活動を行ってきた。現在は、日本型海洋保護区や、各国における漁業管理制度の差異とその効果などの研究に力を入れている。OECD(経済協力開発機構)水産委員会や世界銀行プロフィッシュ計画など、国際的な組織の運営や研究の推進などにも貢献。
Villy Christensen (ヴィリー・クリスチャンセン)
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学教授。生態系モデルを使って、人間による漁業資源の搾取が海洋生態系に及ぼす影響の研究に従事。現在は、政策決定の過程に科学的知見をどのように組み込むかについて研究をしている。