沿革


日本財団の沿革


日本財団は1962(昭和37)年の設立以来、競艇の売上を財源に民間の立場で、海洋・船舶にかかわる事業、福祉・医療、文化・教育・社会問題にかかわる事業、海外への協力援助事業などを幅広く支援しています。日本財団の沿革についてさらに詳しくお知りになりたい方は、下記リンクをご参照ください。
 ・日本財団 三十年の歩み
 ・日本財団 四十年の歩み

1962~1970 1971~1979 1980~1984 1985~1993 1994~2002 2003~

日本財団の沿革

1962年度下期~70年度
日石丸 昭和46年の建造当時は世界最大級
日石丸(36万2,000重量トン)
昭和46年の建造当時は世界最大級

 我が国の造船業が世界的に優位を保ち、将来にわたって指導的立場を確保していくために、「巨大船(タンカー)」「巨大船用ディーゼル機関」「船舶の自動化」の調査研究など、造船、舶用工業などの振興事業に積極的な支援をしました。

 また1968年より現在まで、原油をはじめ日本の生活必需品を海上輸送する船を守るため、世界一通航量が多いマラッカ・シンガポール海峡の航行保全支援を行っています。


初期の移動献血バス
初期の移動献血バス

 豊かな社会をめざして、子供たちのための「カッターの配付」「体育関係施設の整備」「こどもの国の建設」及び、モータリゼーションの急発展による「交通安全教育」、並びに人々の健康と生命を守るための「移動献血バスの配備」「血液センターの建設」「献血運搬車の整備」等に支援しました。


1971年度~79年度
済生丸3世号
済生丸3世号

 生命・財産の保全のため、日本消防協会を通じ、救急車整備、消防技術の訓練指導、地震等の防災対策、特殊災害対策、消防広報等多岐にわたる事業を支援しました。

 瀬戸内海一帯に点在する離島など医療に恵まれない地域の人々のため、広く巡回し、疾病の治療、保健予防等の医療活動を行うため、離島巡回診療船「済生丸」2世号・3世号の建造に支援しました。


ハンセン病療養所
ハンセン病療養所

 1971年から国内協力援助事業、海外協力援助活動が開始されました。

 74年5月に海外のハンセン病制圧活動を行う笹川記念保健協力財団が設立されました。WHO(世界保健機関)をはじめ国際機関の考え方も考慮に入れ、同財団を通じて世界のハンセン病制圧に活動支援を行う体制が整い、完全制圧を目指して現在に至っています。


1980年度~84年度
SWIFT WINGS(うずきパイオニアの改称)
SWIFT WINGS
(うずきパイオニアの改称)

 わが国の海運業界においては、石油環境の悪化に伴い、船舶の省エネルギーの推進が強く要望されるようになり、小型商用船用の自動化された帆装装置を開発する事業を支援しました。この研究の成果をもとに帆装船「うすきパイオニア」など建造されました。


アルジェ日本人学校(アルジェリア)
アルジェ日本人学校(アルジェリア)

 1980年度にアラブ首長国連邦、ケニア、ギリシャ、コロンビア、ペルー、インド、中国、など14カ国の日本人学校に各1台を寄贈して以来、1991年度までに、40カ国の日本人学校54校に対し、延べ99台のスクールバスを寄贈しました。


1985年度~93年度
超伝導電磁推進実験船「ヤマト1」
超伝導電磁推進実験船「ヤマト1」

 夢のある造船業を目指し、海洋政策研究財団(シップ・アンド・オーシャン財団)は、1992年、世界ではじめての電磁力を推進力とするプロペラのない超電導電磁推進船「ヤマト1」の実証航行実験に成功しました。


ケアポート庄川
ケアポート庄川

 先駆的・モデル的事業として、地域住民の豊かな老後を築く拠点施設として「ケアポート庄川」「ケアポートよしだ」「ケアポートみまき」の3施設を支援しました。「1人1室の老人福祉施設など、聞いたことがない」と厚生省(当時)の担当者を驚かせた施設のありかたは、その後の先駆けとなり今では定着しています。

 91年よりいつでも、どこでも、誰でも気軽に楽しめる「生涯スポーツ」の振興と高齢者の生きがいづくりを目指して屋内ゲートボール場「すぱーく」の建設を支援し、98年度までに全国103箇所の施設を完成させました。


1994年度~2002年度
三国町油濁災害ボランティア
三国町油濁災害ボランティア

 1994年から、障害者の社会参加や高齢者の通所送迎の支援のため、訪問入浴車や車いす対応車などの福祉車両配備を開始し、2007年度までに日本財団仕様の車両を約20,000台、全国に配備しました。

 95年に起こった神戸・淡路地震、97年の三国沖での重油流出事故、その後各地で起こる地震や水害などの災害に対して、臨時ボランティアセンターの立ち上げから「ひと・もの・かね」の面で支援を行いました。これらで得た知識・経験は、現在の災害支援につながっています。


福祉車両配備
福祉車両配備

 時代の要請により、活動が幅広いものになってきたことを踏まえ、96年1月から通称として「日本財団」(にっぽんざいだん / The Nippon Foundation)を用いています。

 96年8月に、この公式サイト(http://www.nippon-foundation.or.jp)を公開しました。さらに98年4月には「事業成果ライブラリー」を設けました。日本の公益法人として初めて、助成事業の報告書などをインターネットで公開したものです。一般には存在さえ知られていなかった公益法人の助成事業の成果報告書を、自由に入手できるようにしたもので、他の公益法人や特殊法人の情報公開に大きな影響を与えました。


2003年度~

 2003年8月に新サイト「日本財団図書館」(http://nippon.zaidan.info)をオープンしました。公式サイト内にあった「事業成果ライブラリー」のアクセス数が爆発的に増えていたため、電子図書館として独立させたものです。

 05年6月には、3番目のサイトCANPAN(カンパン、http://canpan.info)をオープンしました。日本中の公益活動のポータルサイトを目指したもので、公益に関係するいろいろな情報交換ができるコミュニティサイトです。企業のCSR情報のデータベースなどの新しい機能も追加され、進化を続けています。

 海洋分野では「海に守られた日本から、海を守る日本へ」を戦略コンセプトに、北朝鮮の工作船の展示(03年)、沖ノ鳥島調査(04年)などを行いました。1968年から取り組んでいるマラッカ・シンガポール海峡の航行安全の確保について、沿岸国や利用業者に協力を呼びかけ「航行援助施設基金」を設立(08年)した。

改修事業
改修事業

 また、政府の海洋に関する担当セクションが8省庁(当時)に及ぶ縦割り行政では、今日の国際的な海洋問題に対応できないことを訴え、研究会の設立などを通じ、海洋政策研究財団とともに一元的な体制作りを政府に働きかけ続けました。これが結実し、06年7月20日に海洋基本法が施行され、総合的な海洋政策の推進体制が整備されました。

 福祉分野では、使われなくなった建物を改修して福祉活動の拠点とする「改修事業」の開始(04年)や、福祉車両配備実績23,160台(94-08年まで)により、高齢者や障害者が住みなれた街で暮らせる社会の実現に向け、「地域」に密着した活動を推進しています。


アジアの小学校建設
アジアの小学校建設

 教育・文化などの分野では、東京マラソンの支援を07年の初回より開始し、大会運営を支えるボランティアの育成を支援しています。

 また、国際分野では、75年より取り組んできたハンセン病制圧活動が評価され、07年に笹川会長が世界保健機関(WHO)ハンセン病制圧特別大使に任命された。
 04年よりモンゴルでの伝統医療プロジェクト「置き薬方式」を支援し、08年には世界保健機関(WHO)とともに伝統医療国際会議を開催。
 
 世界海事大学の支援をはじめとする海事教育、造船技能者の高齢化による技術継承漏れを防ぐための講習会の開催、東南アジア地域の障害者の自立を促進するための義肢を製作する義肢装具士の養成、07年にはミャンマーでの小学校建設が100校を超えるなど、人材育成も積極的に支援しています。