漁業資源


食卓に迫る危機のポスター
食卓に迫る危機のポスター

魚をはじめとする水産資源は日本人にとって欠かせない重要な動物性タンパク源です。また、魚は「土曜の丑の日」や「秋のサンマ」といった日本の食文化や生活に密接に関係しています。さらに、魚だけでなく、貝や昆布などは味噌汁の具として日本の食卓を代表する食べ物の一つとなっています。

しかし、その大切な水産資源が様々な危機にさらされつつあるという事はあまり知られていません。過剰な養殖による水質汚染、気候変動による捕獲量の減少、「磯焼け」と呼ばれる海の砂漠化現象など、私たちが知らない所で水産資源が危機的な状況に陥っていろうとしています。このままだと水産資源の枯渇により、私たちは近い将来、満足に刺身を食べたり、貝の味噌汁を飲むことができなくなるかもしれません。そうなれば、日本の食生活だけでなく、食文化や生活様式も変えざるをえなくなるでしょう。

そこで、日本財団では水産資源の危機について、広く一般に周知することを目的に2009年6月12日に公開シンポジウム「食卓に迫る危機~次世代に海を引き継ぐために」を東京大学と共同で開催しました。このシンポジウムでは、東京大学の教授だけではなく、海の環境を30年以上見守り続けている現役の潜水士、スーパーで売られている魚の価格設定に疑問を持っている消費生活アドバイザー、日本の漁業管理制度を研究している韓国人留学生からの問題提起もあり、より一般の人に親しみやすいシンポジウムとなりました。

今後も日本財団では、地球規模で進行する漁業資源の減少に対処するため、シンポジウムや各種研究への支援を引き続き行います。