たらい舟


食卓に迫る危機のポスター

明治の初め頃から使われ始め、かつては全国に点々と見られたと言われるたらい舟ですが、今や日本国内において佐渡島の小木半島にのみ現存する貴重なものとなりました。

小木半島では、現在でも海藻や貝などを採る漁にたらい舟を使っています。

しかし、過疎化・少子高齢化によって、実際にたらい舟を使用して漁を行う漁業者の数も大きく減少しています。

たらい舟は伝統的な和船の造船技術や桶樽の製造技術を考える上でも重要であり、重要有形民俗文化財に指定された「南佐渡の漁撈用具」の一部を構成しています。

その文化的重要性にもかかわらず、佐渡島内に残るたらい舟職人は地元小木町在住の本間勘次郎さん唯一人となり、後継者の育成が喫緊の課題となっていました。

そこで、小木たらい舟製作技術保存会は、たらい舟の製作技術の伝承のために、たらい舟職人養成講座を開催しています。

募集には定員10名に対して22名の受講申込があったので定員枠を拡大し、現在は20代の方3名を含む15名が講習生となって毎月開催される製作実習に参加しています。

また、同会はたらい舟製作の冊子やホームページの作成を通じて広く伝統民俗技術の普及を図っています。

日本財団は、このような海とともに暮らしてきた人々の生活文化や技術の後世への継承活動を支援しています。