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[ 2008-03-12]

気象キャスターが出前授業 海の温暖化を中学生に解説


高島代中の出前授業
高島代中の出前授業

 地球の温暖化に伴う様々な気象変動が発生している中で、テレビやラジオで天気の解説をする気象キャスターや気象予報士が、中学校の生徒たちに「海の温暖化」について語る出前授業を続けている。2008年3月13日には、出前授業の最終回が和歌山県で行われる。2004年に設立したNPO「気象キャスターネットワーク」が日本財団の支援で実施しているもので、分かりやすい授業として、生徒たちだけでなく学校側にも好評だ。

パワーポイントで温暖化について
説明する予報士
パワーポイントで温暖化について
説明する予報士

 海の温暖化の出前授業は、07年9月1日の東京都大島町立第2中学校(伊豆大島)を皮切りに、最終回を含めると東京都のほか北海道から沖縄までの計22中学校で23回開催。毎回講師のほか気象を専攻している学生も協力することもあるという。今月6日には東京都板橋区立高島第3中学校で、3年生164人を2つに分けて1時間半ずつの授業があり、気象予報士の長島純子さんと吉村友宏さんが担当、3人ずつのアシスタントも協力し講義と実験を行った。

 講義では、パワーポイントを使って地球温暖化の仕組みを説明。特に海の温暖化現象については、北極や南極の氷が次第に溶け出している実態やハリケーン、台風の発生状況などを解説した。この後の実験ではペットボトルなどを使って、水の上昇の仕組みや地球温暖化に影響を及ぼす温室効果ガスの一つの二酸化炭素(CO2)の特徴などについて詳しく観察した。授業を聞く生徒たちは真剣で、地球温暖化の影響が他人事ではないことを理解した様子だった。気象予報士に対する興味も出てきたようで、「どうしたら気象予報士になれるのか」といった質問も出ていた。


温暖化についての実験もあった
温暖化についての実験もあった
実験に使われたポットなど
実験に使われたポットなど

研修を受ける気象キャスターたち
研修を受ける気象キャスターたち

 気象キャスターネットワークは、会員が約100人。出前授業には約60-70人がかかわり、このうち海の温暖化については10人が担当した。最終回の13日は和歌山県日高郡印南町の町立清流中学校で、気象予報士の高田昌絵さんと吉村友宏さんの2人が担当し計50人の中学1、2年生を対象に出前授業を行なう。

 気象キャスターネットワークは、生徒たちに地球温暖化を理解してもらうために気象予報士を対象に07年度だけでも東京、大阪、名古屋で計5回の研修を重ねた。2004年には、気象キャスターによる社会貢献事業として「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受けている。