
5月27日AM8時 内航貨物船「弘聖丸」(499GT)が船の科学館前の桟橋に着岸。待ち受けていた700トンまで対応可能なクレーン搭載の起重機船が作業を開始した。

AM8時30分、小型舟艇が貨物船から引き揚げられ、ゆっくりとヤシの並木を越えながら設置場所に静かに下ろされる。細心の注意を払ってバランンスを崩さないよう接地させるため、1時間半もの時間を要した。
同時並行で武器や水中スクーター、工作員の遺留品などが納められた木箱も小型の起重機船で次々と下ろされる。

AM11時15分、いよいよ工作船本体が吊り上げられる。クレーンの能力からすれば、44トンの工作船はとるに足りない重さだろうが、異様な容姿のせいか数値以上の重量感を見るものに与える。

工作船を吊り上げたまま、起重機船が岸壁に近づくにつれ、内部の構造がはっきりと確認できる。ロシア製高速ディーゼルエンジン4基を積み、パワー4400馬力、速力33ノット(時速約61キロ)を出せる全長約30メートルのこの船は、船の半分近くをエンジンルームで占められている。

PM13時、吊りおろされた工作船を今度は、スーパーキャリアと呼ばれる特殊トレーラーで、展示位置まで水平移動!この特殊車両は、3〜4000トンにも及ぶ発電用のボイラーを運搬するのに使われるものだ。
クレーン車2台で、スーパーキャリアから慎重に下ろしてこの日の作業のヤマは越えた。
船の科学館での展示は、2箇所に分けられ、本館横(第1会場)に工作船と小型舟艇が並べられ、羊蹄丸(第2会場)に武器類や工作員の遺留品などがおかれる。一般公開は、5月31日13時から9月30日まで無料で行なわれる。