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[ 2003-06-05]

工作船の展示、船の科学館で開始!(続報)


オープニング

観音扉の内部
観音扉の内部

午前10時、関係者を招きオープニングセレモニーがおこなわれた。

冒頭、日本財団会長 曽野綾子が挨拶をおこない「私は、この工作船を公開していただくということを、長い間希望していました。それは、一つの物事に関して、こういう考え方をすべきだというのではなく、あくまで、現物を皆様にご覧いただいて、独自の判断によって、このことの奥行きを知っていただきたいということです。」


ゴムボート
ゴムボート

さらに「ご覧になればお分かりだと思いますが、ただの鉄船が憎しみとか破壊の対象としてだけでなく、じっと見ておりますと悲しみもあります。愚かな政治のために命を失った青年たちの運命を感じるからです。私どもは、そのような矛盾したものに耐えて、憎しみと悲しみ、いとおしさのようなのものを将来の展望のなかに活かしていけますように、皆様のお知恵をいただいて仕事を進めてまいりたいと思います。」と語った。


武器類
武器類

続いて、海上保安庁の深谷憲一長官からは、「思い起こせば、一昨年の12月22日でございます。九州の南西海域におきまして、銃撃戦の末、工作船は自爆して沈みました。海上保安官の3名が負傷いたしましたが、幸い軽傷ですんだということでございます。こうした船を90メートルの深海から引き揚げて、これを検証し国民の皆様にきちっとご報告を申し上げたいという思いでやってまいりました。昨年7月の台風などの影響で予定よりは、おくれたものの、9月11日に現地で引き上げることができました。


水中スクーター
水中スクーター

その後、いろいろ検証させていただき、被疑者不詳で地検に立件し、被疑者は亡くなっていますので、不起訴という処分となりました。7種類の武器類も出てきましたが、私どものほうに引き渡されたことから、今日こうして、皆様にみていただくことができるようになりました。」と挨拶があった。


防寒具
防寒具

台風の影響で雨脚が強まるなか、午前10時半ごろには、一般見学者500人近くが、すでに集まり始めていたため、午後1時からの予定を2時間あまり繰り上げ、午前10時45分に一般公開を開始した。


会場

携帯電話(日本製)
携帯電話(日本製)

展示会場は2箇所に分けられている。

工作船、小型舟艇、14.5ミリ対空機関銃は、船の科学館本館横の第1会場(屋外)に展示されている。また、82ミリ無反動砲、ロケットランチャー、自動小銃などの武器類やゴムボート、水中スクーター、工作員の防寒具、地図、携帯電話などおよそ90点は、フローテングパビリオンとして停泊している羊蹄丸(青函連絡船)内の第2会場に展示されている。


一般公開の趣旨について

地図
地図

日本財団では、多くの国民に日本の海の置かれている現状を正しく認識していただくと同時に、海上保安活動に対する理解促進を図ることを目的に(財)海上保安協会が行なう工作船の一般公開を支援していくことにいたしました。


缶詰
缶詰

昨今、北朝鮮の工作船による日本沿岸域への侵入、他国の海洋調査船による排他的経済水域内での海底地形調査活動など、日本の周辺海域の緊張が高まるなか、我が国の海上における安全確保が課題となってきています。
この工作船の一般公開を通じて、国民の皆様が海上安全と生命・身体の安全に対する危機意識を高める機会になることを期待しています。


公開期間

宮崎県の漁船を装うための表示板
宮崎県の漁船を装うための表示板

公開期間は、9月30日まで無休で行なわれ、平日は、午前10時〜午後5時、土・日・祝日は、午前10時〜午後6時までとなっています。
入場料は無料です。

しばらくの間は、会場の混雑が予想されますので、時間に余裕をもってお出かけください。なお、会場の状況については、船の科学館のホームページ(「北朝鮮工作船の一般公開」)にて確認することができます。


[お問い合わせ先]
船の科学館

住所: 〒135-8587 東京都品川区東八潮3-1
電話番号: 03-5500-1113
FAX番号: 03-5500-1336