歯の妖精 TOOTH FAIRY学校建設プロジェクトは、日本財団がミャンマーに学校建設を通じた地域開発事業を行うために立ち上げたNGO「セダナー」とともに進めています。(「セダナー」とはミャンマー語で『慈悲』とか『思いやり』の意味。)
学校建設は、ミャンマー政府との調整から始まりますが、これが一筋縄ではいきません。ようやく建設候補校が決まっても、雨季には道が崩れ現地まで到着できないこともしばしば。
プロジェクトでは、建設後も学校が継続的に運営できるように、建設時から地域住民に校舎建設に直接かかわってもらうことを特徴としています。
また、小規模水力発電や、村の共同農園・養豚場、小規模金融事業などの収益プロジェクトを校舎建設後に立ち上げ、単なる「箱モノ」支援に終わらない工夫がされています。
こういったソフト部分の支援をきめ細かく実施できるのは、この現地のNGOセダナーあってのことです。セダナーのスタッフは日本人3名を含む16名(2010年3月)。
途上国に対する国際協力では、支援を必要としている人にお金が届く前に、誰かの懐に消えてしまう、ということも見聞きされますが、セダナーでは日本人のスタッフが資金を管理しており、安心して任せることができます。
この資金管理の確実性と情報公開がTOOTH FAIRYプロジェクトの大切な要素だと考えています。
「ミャンマー人は一般に非常にまじめで、プロジェクトの実施を通じてお金に関するトラブルはほとんど聞いたことがないです。」とのこと。
これは東南アジアや途上国ではきわめて珍しいことで、ミャンマーの国民性が表れていますね。
最後にミャンマーのセダナーのスタッフから皆さまにメッセージです。
『歯の妖精 TOOTH FAIRYにご参加の歯科医師の皆さま、ご協力くださっている多くの皆さまこんにちは。
ミャンマーは政治経済共に問題を抱え、特に僻地の農村では非常に貧しい生活を送っています。
しかし、そこで生活している村人は私たち日本人と同じく、子どもの将来に夢を託し、まずしい生活の中から子どもたちを学校に通わせています。
授業料は只同然ですが、教科書、ノート、筆記具、制服などの負担を強いられます。政府からの補助は教職員の給与くらいの物です。
しかし、その給与は40 - 60米ドル/月と極めて低く、特に僻地の学校では先生達に居ついてもらうために父兄や地域住民が米、食用油などの生活必需品のサポートをしています。
更に、教員不足で政府からの派遣が無い場合は地域で先生を雇い給与を払っているところも少なくありません。政府の統計では一人当たりの年収はシャン州では約350米ドルとなっています。
敬虔な仏教徒が殆どですので、僧侶の修行、生活する僧院やパゴダの建設、道路の補修、校舎の建設・補修、教材・教具など全て地域住民の負担になっています。
日本の教育費が高いとはいえ可処分所得を比較すればこうした出費は日本の家庭以上に大きな負担になっていると思われます。
多くの学校では老朽化した校舎、寿司詰めの薄暗い教室、机が不足で床でノートを取るなどの光景が見られますが、子供たちは屈託の無い笑顔で私たちを迎えてくれます。
それだけで疲れも吹っ飛んでしまいます。
地域の結束力は強く、またどの家に行っても昔懐かしい卓袱台で家族揃って食事をします。家族の絆は私たち日本人から見て羨ましいほどです。どうぞミャンマーの子どもたちを支援してください。
ミャンマーのことを知れば知るほどこの国を皆様に身近に感じていただけると思います。『歯の妖精 TOOTH FAIRY』プロジェクトを通じてミャンマーとの交流が深まることで、
皆さまの人生をより豊かなものにすることができるのではないでしょうか。ミンガラバー』