ホスピス・プログラム


ホスピス緩和ケア充実のための活動~その人らしい最期を支える取り組みを支援しています~


あなたやあなたの大切な人が、命を脅かす病を患ったときのことを考えたことはあるでしょうか。残された命がわずか数ヵ月だと医師から宣告されたとしたら———。

2009年度ナース研修会の様子(日本財団ビルにて)
2009年度ナース研修会の様子
(日本財団ビルにて)

何とかして病気を克服しようと、つらい治療や痛みに耐え、最後まで必死に病と闘おうとする人がいるでしょう。その一方で、治療や痛みによって制約の多い生活をするよりも、残された貴重な時間を自分らしく過ごしたいという人もいるでしょう。人生の最後をどのように迎えるのか、その考え方は人それぞれであり、その人が選んだ生き方が可能な限り尊重される社会であってほしいと思います。


夕食の献立を考える日本財団ホスピスナース(右)とボランティアスタッフ
夕食の献立を考える日本財団ホスピスナース(右)とボランティアスタッフ

日本財団は、重い病を患った方々の「痛みや苦しみが少しでも緩和され、最後までQOL(生活の質)の維持や向上を大切にした自分らしい生活を送りたい」という想いが叶うよう、「ホスピス・緩和ケア」の充実に力を入れています。

ホスピス・緩和ケアにおいては、医師のみならず長時間患者のケアにあたる看護師の役割がとても重要です。看護師は死が迫った患者の痛みを軽減するために身体的ケアを施すだけでなく、患者やその家族の悲嘆や苦悩の理解に努めながら、精神的・心理的ケアを行います。これらのケアを十分に行っていくためには、経験もさることながら専門的なトレーニングを受けることが必要です。

そこで日本財団は、大学や看護協会等の教育機関に対し授業料の一部を助成することで、看護師の経済的負担を軽減し、より多くの看護師がホスピス・緩和ケアを学べるようにしています。これまでに2,500人を超える看護師が養成コースを修了(日本財団ホスピスナース)し、全国の医療現場で患者やその家族を支えています。また、年に一度フォローアップ研修を行い、ナースたちが悩みを分かち合い情報を交換できる場を設けています。


兵庫県にあるホームホスピス会逢の家2009年度助成事業)
兵庫県にあるホームホスピス会逢の家2009年度助成事業)

そして近年、残された時間を家庭のような雰囲気の中で過ごしてもらいたいと想う日本財団ホスピスナースから、地域のボランティアや近隣住民の協力により患者を支えていくホスピス(ホームホスピス)を作ろうという動きが出てきました。日本財団はそのようなナースたちの想いに賛同し、2009年度から空き家をバリアフリー化してホームホスピスに改修するための支援にも取り組み始めました。

人生の最期を迎える人々がその人らしい日々を過ごせるよう、日本財団はホスピス・緩和ケアを提供できる看護師を育て、また、ホームホスピスを全国に広げていくためのお手伝いをしていきます。



   会逢の家のダイニングの様子       会逢の家で働く地域のボランティアたち
   会逢の家のダイニングの様子       会逢の家で働く地域のボランティアたち