郷土には、何世代にも渡り受け継がれてきた貴重な資源がたくさん残っています。
子どもたちの遊び場として、また食べ物や燃料の調達先として、人々の暮らしを支えてきた豊かな森や海、草鞋(わらじ)などの生活必需品から、しめ縄といった伝統行事に欠かせない、道具を作る「技術」。 そしてなにより、魅力的な「人」たちからのあたたかい「おもてなし」。
こうした日本の原風景を支える郷土が、過疎高齢化により元気を無くしつつある中、日本財団は2004年から地域づくりを応援しています。

郷土学とは、自らの住む地域に受け継がれてきた、ありのままの自然や生活文化、伝統技術などの資源を学びなおし、地域活性化のために活用する取り組みのこと。日本財団は、2004年度から2008年度に渡り、北は北海道、南は鹿児島まで、全国で88のユニークな郷土学事業を助成してきました。
郷土学事業をはじめとする地域活性化が各地で進んで来たため、2009年度からは、地域の魅力を郷土検定という手法で取りまとめ、地域づくりを支援していきます。

ここ数年、日本の各地で地域活性化の手法の一つとして「ご当地検定」が盛り上がりを見せています。「ご当地検定」は地域独自の文化、歴史、食、産業、自然などについて、一定以上の知識をもった人へ合格証をあたえる認定試験です。目的や対象範囲は様々で、地域資源のブランド化や、観光人材の育成等があります。
日本財団では、ご当地検定のうち、これまで郷土学事業を実施してきたような集落や町村単位を中心に、市民主導型で地域のことを多分野に渡って学び、地域の活性化を目指すものを「郷土検定」と呼んでいます。
検定の実施という一つのゴールに向かって、地域資源の調査や、テキスト作り、さらには体験講座の開催まで盛り込むことで、子どもからお年寄りまでの幅広い年齢層、様々な分野の個別に活動していた地域団体といった、いろいろな主体が、一緒に地域づくりに関われる機会として期待しています。
(1) 郷土独自の魅力調査
フィールド調査、文献調査、専門家へのヒアリングなどを通じ、検定問題のモトを集めます。聞き書きで、お年寄りと子どもの世代間交流も同時に促進できます。
(2) テキスト作りや講習会の実施。
調査で集めた項目を、分類して、テキストを作ります。テキストづくりにあわせ、調査内容を実際に体験して、楽しく理解を深める講座も効果的です。
(3) 検定の実施
大人と子ども、級などでクラスを分けて、みんなが楽しめる工夫が地域に受け入れられるポイント。学校での定期的な開催が行われている地域もあります。
日本財団は郷土の活性化を目的とした郷土検定事業の活動資金の助成を行っています。
詳しくは募集要項と資料(実施計画書)でご確認下さい。

過疎高齢化、少子化、産業構造の変化などで、とりわけ農山漁村が元気を無くしていると言われる中、日本のあちこちの郷土でキラリと光る、ユニークで効き目ある地域づくりが誕生しています。
・へき地にありながらたくさんの集客がある野外活動
・情報の受発信にITを活用し村総出で行う民泊
・エコツーリズム手法を取り入れ村にも環境にも優しいビジネスモデルなど
共通しているのは、地域に根付いた資源を活かしていること。
日本財団は、地元資源を活用した新しいアイデアによる事業、他のモデルとなるような事業、継続的な郷土の活性化が可能な仕組みづくりといった、元気なふるさとづくりのための事業を支援しています。
日本財団は郷土を元気にする活動を行なうNPOやボランティア団体に対する活動資金の助成を行っています。詳しくはこちらの募集要項でご確認いただけます。