先に発生した東日本大震災は、被災された皆さんだけでなく、日本全体に、住みなれた地域への愛着や地域特有の伝統や文化の素晴らしさ、そして地域の人々との結びつきや絆の重要性を認識させることになりました。
また、被災地においては、地域への思いや人々とのつながりが、災害直後の緊急時を乗り越える力を与え、復興へ向かう力になっていると言われています。
子どもたちの遊び場として、また食べ物や燃料の調達先として、人々の暮らしを支えてきた豊かな森や海、草鞋(わらじ)などの生活必需品から、しめ縄といった伝統行事に欠かせない、道具を作る「技術」。そしてなにより、魅力的な「人」たちからのあたたかい「おもてなし」があります。郷土には、何世代にも渡り受け継がれてきた貴重な資源がたくさん残っています。皆さんの地域に、もう一度目を向けてみませんか?

郷土学とは、自らの住む地域に受け継がれてきたありのままの自然や生活文化、伝統技術などの資源を学びなおし、地域活性化 のために活用する取り組みのこと。
2004年度から2008年度にわたり、北は北海道、南は沖縄まで、全国で88の郷土学事業を助成してきました。
郷土学事業をはじめとする地域活性化が各地で進んで来たため、2009年度から地域の魅力を郷土検定という手法」で取りまとめ、地域づくりを支援してきました。

地域に様々な伝統や文化が残されていても、それを引き継ぎ、さらに次の世代に伝える人なくしては、
守り伝えることはできません。
そこで、2012年度より郷土に伝わる伝統芸能や文化、資源などを次世代に引き継ぐことのできる人材や、地域の歴史や資源を伝えることのできる人材の育成に力をいれていきたいと思います。