「3年間作付をしないで放置し荒れてしまった田んぼを元に戻すには、3倍の9年かかる・・・」
田んぼや畑は、手入れと毎年の作付によって、良質な農産物を生産できる土壌が保たれています。一度、耕作されなくなると、それをもとに戻すには大変な労力と時間が必要となります。
近年、農村では過疎高齢化が顕著に進んでおり、また担い手もいないことから耕作放棄地が発生し、農地やコミュニティだけでなく、従来の美しい景観を守ることもできなくなっています。
そこで、2009年度より、就労世代を中心とした多様な人材が農業に参加する環境の整備、生産者と消費者の意識向上による新しい協力関係の構築、地域独自の農業文化や地域の魅力・特性を活かした取り組みなどの新しい仕組みをつくる事業を支援しています。

山の斜面に小面積の水田が広がる棚田は、大型機械が入らないという労働条件の悪さから、耕作放棄が進んでいます。本団体は、若手の農業者が中心となって、地域の農家や自治会、商店と協力して、棚田の保全と地域の活性化、新たな就農者の育成を目指して活動しています。
都市からのアクセスが不便であることや、「よそ者」を受け入れた経験のない地域の農業者に協力を仰ぐことなど、事業を始めてから様々な困難を乗り越えてきました。本団体は、若い世代の就農希望者の相談にものっており、2名の就農候補者が育つまでになってきました。
現在は、地域内外の様々な人を巻き込みながら棚田を持続的に保全し、農業の活性化を図れるようなサイクルの構築を目標に活動しています。