近年の子どもを取り巻く環境下では、学校関係者などに理不尽な要求を行うモンスターペアレントなる言葉が誕生するほど、親の資質が一つの社会問題として一方的にクローズアップされています。
その背景には、人間関係の希薄化や核家族化などにより世代を越えて継承されてきた日本古来の子育ての知恵が断絶され、長引く経済不況、過剰な保育サービスの拡大や保護者の消費者意識の変化などにより、親が親として成長しづらい社会変化による弊害が大きな要因として挙げられます。
更には、子どもを持つことや子育ての喜びが薄れ、超少子化に拍車がかかるようなマイナス面の増長に繋がっているのが現代社会の特徴と言えます。
この取り組みを通して、日本財団では、これまで、師範塾、親学会、PHP親学研究会などの外部組織と連携し、独自の「親学プログラム」の開発・支援に取り組んできました。
この親学プログラムは、教育の原点は家庭にあること、そして親自身が変わらなければ子どもは変わらないという基本理念のもとに、親自身が人生最初の教師として自覚し、科学的根拠に基づく子どもの発達段階に応じた関わり方の学びを通じて、親として、親になるための意識改革を目指すものです。
こうした取り組みが、親自身だけでなく、親を支援する地域住民や各種施設関係者の意識改革へと広がり、子育てしやすい地域づくりや少子化対策への一端を担うことへ繋がることを期待しています。