2009年度インターン報告
「どこでも売りに行きます!地域密着 オリーブ」

公益・ボランティア支援グループ インターン

| 法人名 | (福)オリーブの樹 |
|---|---|
| 事業所名 | オリーブハウス |
| 代表者 | 加藤裕二 氏 |
| 所在地 | 千葉県千葉市花見川区横戸町786-4 |
| TEL/FAX | 043-216-8211/043-216-8212 |
| ホームページ | http://olivehouse.s161.xrea.com/index.html |
| インタビュイー | (福)オリーブの樹 理事長 加藤裕二 氏 |
地元のボランティアで協力してくれた方の中に酪農を営んでいる人がいたことと他の施設で乳製品を扱っているところがなかったことから、アイスクリームをやってみようということになりました。 おいしいものならちょっとお金を出してもいいという若い女性をターゲットに地元のよい食材を使った、高級アイスというコンセプトで作られました。
地元の山本牧場で牛乳を仕入れ、苺やチョコレート、抹茶といった味を決める素材は必ず良いものを使います。商品のひとつ「菜の花の丘アイス」は千葉で採れた菜の花の蜜を使ったアイス。常時販売している7種類のアイスに加え季節商品も出しています。
アイスができるまでには思いの外苦労がありました。中々思い通りの味やなめらかさがでなかったり、徹底した衛生面の工夫も求められたりしました。福祉ベンチャーパートナーズを通じて、退職したアイス専門家の協力をお願いしたことも。さらに地域の人と上手く連携し、地元の酪農家や農組合の協力で今の商品ができ上がりました。今後もよりおいしくなるよう改良を続けていくそうです。
パッケージデザインも印刷会社にお願いし、ギフト用の高級感あるパッケージと通常販売する用の可愛らしいパッケージがあります。
価格は200~250円に設定。原価が3割になることとブランド感を出すためこの価格になりました。
販路は街頭販売とダイエー内店舗、ネット販売で9割が街頭での自主販売です。「いつでもどこでも売りに行きます」という精神のもと様々なイベントや場所で販売を行っているのには驚きです。一日に幾つものイベントへ出張販売に行くことも多いそうです。 アイスは賞味期限がないので長期保存が可能という利点がある半面、冷蔵していないといけないため販路の開拓が難しいそうです。直接販売で地域と障害者をつないできた今までの段階から流通に乗せるという次の段階に行くことが今後の課題となっています。
チラシ、地元の情報誌で宣伝を行っており、口コミ効果も大きいようです。そして街頭販売でも知名度を上げています。
利用者が担当する仕事は消毒、清掃、洗浄、充填、販売です。アイスは仕込みの日と充填する日の2日に分けて作られます。
先輩利用者の指導と職員の補助のもと習慣付けられるまで反復練習を重ねて仕事を覚えていきます。最初の一か月くらいは衛生面を徹底して教えます。利用者が精神的に不安定になることもあるので、相談にのるなどの対応を取り、指導員が気を配ることを欠かしません。トラブルは製品の安全性に響くので特に注意しています。
自主生産品なので、消費者の意見や売れ行きが直に感じられるのが良いところ。良くない声を聞いたときも、職員とアイディアを出し合ってどうしたらいいのか考える機会になり、一般の人と接する中で成長していきます。
施設をつくる際、住民からの不安の声や反対もありました。地元で直接販売を行う中で、地域の人と交流し、利用者のことを理解してもらえるよう努めてきました。施設に小学生を呼んでビーズ作りやアイス作りの体験をしてもらったり、地域のイベントに参加したりもしています。
食材にこだわったアイスクリーム。商品の改良、開発にも力を入れています。オリーブの樹のすごさは行動力。「いつでもどこでも販売に行きますよ」という職員の意気込みには力強さを感じました。地域との連携にも力を入れており「地域と共に」を合言葉に協力体制を作ったり、利用者への理解を深めてもらうためのイベントを催したりしています。
(インタビュー日2009/08/11)
~この調査報告書は、日本財団2009年度インターンシッププログラムにおいて作成しました~
■公益・ボランティア支援グループ 福祉チーム インターン学生(調査・執筆)
筑波大学 芸術専門学群 3年 藤森瑞葉
京都大学 総合人間学部 総合人間学科 3年 丸山綾子
■インターンシップチューター(企画・監修)
公益・ボランティア支援グループ 福祉チーム 伊藤広毅