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[ 2009-11-20]

2009年度インターン報告
「おわりに」

伊藤 広毅
伊藤 広毅
公益・ボランティア支援グループ
福祉チーム


9つの事例、いかがだったでしょうか。おいしいものを生みだす工夫には各施設の個性があふれています。地域の特性・利用者・施設の環境などに応じ、その施設固有のベストプラクティスへの道筋がありました。ですがインタビューを通じ、9つの施設の間に共通する以下のような特徴も見えてきました。

・経営理念にぶれがない
事業の全てにわたって一つの経営理念を貫き通す。反対意見に妥協するのではなく、反対派に理解してもらうための地道な努力を惜しまない。

・幅広い人脈を活かしている
同じような考えを持った人が集まるより、違ったバックグラウンドや専門分野を持った人がいた方が、よい商品が生まれる。福祉以外のことは専門家の力を借りたり、ボランティアを積極的に受け入れたりして、事業に取り組む。

・地域との関係を構築している
障害者の暮らしは、地域からの理解がなければ成り立たない。施設が孤立することなく、地域との良好な関係を築くことを常に心がける。

・利用者も職員も輝いている
利用者がいきいき働くことは、職員のやりがいにもつながる。利用者はもちろん、職員も情熱を持って働いている。


どの施設も一朝一夕に成功できたわけではありません。日々苦労と試行錯誤を積み重ねる中、上記のようなスタイルを確立することで、素敵な商品を生み出し、利用者がやりがいを持って働ける施設となってきたのでしょう。

障害者就労支援を進める上では多くの壁があります。4つの特徴に、壁を乗り越えるためのヒントが見つかるかもしれません。

現状をよくするためにどんな変化が必要なのか?変化を起こすために何をすべきか、何ができるのか?それを考え、さらに実行の一歩を踏み出される時、この報告書が一つの助けとなれば幸いです。

最後になりましたが、お忙しい時間をぬって本調査にご協力いただきました障害者支援を牽引する9人のインタビュイーの皆様に、心よりお礼を申し上げます。


~あとがき~

2名の学生を受け入れて行った、日本財団福祉チームの2009年度インターンシップは、無事に15日間の日程を終えました。

●第一週目:イントロダクション
障害者福祉の過去・今日・未来について、また日本財団としてどのような形で支援しており今後どうしていきたいのかを共有する。

●第二週目:調査内容の策定と実施
マーケティングの基礎の基礎をたたき台に、ベストプラクティスの候補先への調査質問項目を考える。9つ施設の責任者にアポイントメントを依頼し、2時間ずつのインタビューを行う。

●最終週:報告書の作成
聞き出したことを文章にして共有し、全体を俯瞰しながら分析や考察を行い、施設ごとの特徴を踏まえながら報告書にまとめていく。

短い期間でのプロジェクトではありましたが、絶えず集中力を切らさずに取り組んでくれた若きインターン生の2人に感謝します。そして、お疲れ様でした。

また、本プロジェクトの趣旨をご理解いただき貴重な時間を割いて調査にご協力いただきました皆様に、重ねてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。