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[ 2009-10-16]

2009年度インターン報告
「味に自信!地産地消カレー カレーキッチンサラ」

藤森 瑞葉
公益・ボランティア支援グループ インターン


法人名 (福)日本キリスト教奉仕団
事業所名 アガペセンター
代表者 禿 準一 氏
所在地 神奈川県座間市小松原2-10-14
TEL/FAX 046-254-7161/046-254-7256
ホームページ http://www.agape-jcws.com/index.html
インタビュイー 第1第2就労支援課長 サービス管理責任者 鈴木徹氏

商品が出来るまで

アジア風をコンセプトに作られたおいしいサラカレー。商品の発想は、法人独自の研修プログラムで東南アジアの福祉施設の人と交流していく中で生まれました。カレーの製造工程の中に障害を持った方が介入しやすいこと、他の授産施設であまり作られている商品ではないこともカレーを選んだ理由の一つ。お昼時には主婦や近隣の工場に勤める人がやってきます。

清潔感あふれるお洒落な店内もアジア風というコンセプトを大事にして設計されました。さらに、内装デザインを手がけた設計士さんの紹介で知り合ったデザイナーにロゴをデザインしてもらいました。


製品(Product)

地域密着型のお店を目指しているため、サラカレーの素材は、座間市内で作られたものを使用しています。「おいしさには自信があります」と職員の方が言い切るカレーは、施設職員の紹介で知り合ったプロのシェフが研究を重ねてでき上がりました。辛さも好みの辛さを選ぶことができます。鶏肉が柔らかく、コクがあり、日本人に食べやすい味。食べて納得のおいしさです。

 


価格(Price)

お店で食べるカレーはサラダ、スープ、ドリンクバーがセットで650円~780円とってもお得。レトルトのカレーは390円と少し高めの設定ですが、あちこちに商品を販売しないことで「ここでしか食べられない」という付加価値をつけました。おいしくてよい商品は良い値段で販売します。商品の原価は4割程度だそうです。


流通(Place)

基本は店頭のみで販売していますが地元のお祭りに出すこともあるそうです。レトルトカレーはネット販売と地元のコンビニでの販売を検討しています。

広報(Promotion)

宣伝方法はチラシと口コミがほとんど。カラーで見やすいチラシは、当法人の情報処理部門で働く障害者の方が作成しています。また、施設を見学に来てもらった際、昼食にカレーを食べてもらいリピーターを増やすといった工夫もしています。


利用者について

主に知的障害を持つ方が働いています。担当する作業は厨房(食器洗浄、プリン作り、カレーの仕込み、盛り付け)、ホール接客、レジです。特に接客は予測や定式化が不可能で臨機応変な対応が求められるため、理屈でなく感覚で仕事を覚えてもらえるよう、職員が付き切りで仕事を教えています。全体の8~9割の仕事を担当し、自分でやることを重視しているため職員はあまり介入しません。仕事の割り振りは希望制。その上で職員の方が利用者の状況を把握し、チャレンジできそうな仕事があれば勧めますが、ちょっとしたサインを見逃さないことが必要だそうです。

利用者が働きやすくなるよう、商品の区別がつきやすいようにカレーの色を分ける、あえて取扱いメニューを増やさないなどの工夫もしています。ドリンクバーを設置しているのも、お客さんにとってお得感が出ることに加えて、利用者のオーダーを取る負担を減らすためでもあります。

仕事と通じて芽生えたいい影響は、時間管理ができるようになったこと、衛生面の配慮ができるようになったといったことが挙げられます。さらに、毎朝就業前にあいさつとキープスマイルのトレーニングを行うことで仕事への意識も高まります。


地域との関係性

地域密着型のサラカレーは食材だけでなく、店内の家具も地域のお店で購入しています。地域のイベントやお祭りへの出店や近隣にチラシを配るなどの工夫も欠かしません。常に地域と密着することを考えているそうです。利用者の方も地域のお客様とお会計やオーダーを取る時に交流しています。


ここがポイント! みづちゃんビュー

「味に自信があります!」この一言はインパクトがありました。実際に食べると本当においしいんです。協力してくれた現役シェフが改良に改良を重ねて出した味。

野菜からお米まで市内で採れた食材を使い、さらに店内の家具も地元の家具屋さんで購入するという徹底ぶりにも、またまた驚かされました。お客さんも基本は地域の人をターゲットにした地域密着型のお店です。

店内の雰囲気も良く、また来たいなと思いました。動きやすいように広くゆったりしたスペースはお客さんにとっても開放感があり、ゆったりとくつろげます。ドリンクバーや広い店内は利用者にもお客様にもプラスになる工夫です。まさに一石二鳥。さらに、商品も店内も一貫してアジア風というコンセプトを貫いていることも成功の秘訣ではないでしょうか。

(インタビュー日2009/08/12)


~この調査報告書は、日本財団2009年度インターンシッププログラムにおいて作成しました~
■公益・ボランティア支援グループ 福祉チーム インターン学生(調査・執筆)
   筑波大学 芸術専門学群 3年 藤森瑞葉
   京都大学 総合人間学部 総合人間学科 3年 丸山綾子
■インターンシップチューター(企画・監修)
   公益・ボランティア支援グループ 福祉チーム 伊藤広毅