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[ 2010-03-17]

聴覚障害学生支援プロジェクト~日本社会事業大学で日本手話による講義の開始~

川部 育子
公益・ボランティア支援グループ



現在日本では、大学進学率は約50%と年々高くなっている一方で、ろう者の進学率は約16%とかなり低い状態です。また、大学に入学しても、学校に適切な支援がなく、講義を十分理解しにくいという問題もあります。

聴覚障害者の言語である日本手話で受けられる講義は、日本にはありません。そのため、聴覚障害学生が講義を受ける際には、手話通訳やノートテイク・パソコン通訳などの情報保障は不可欠です。しかしこのような支援が十分に無いために、大学に入学しても授業についていけない、コミュニケーションがうまくとれず孤立してしまうこともあります。
 
このような問題を解決するため、日本財団は、聴覚障害学生の高等教育支援プロジェクトを実施しています。日本社会事業大学と協働で実施しているこのプロジェクトは、学内に新たに聴覚障害学生支援プロジェクト室を設置し、学内外問わず、聴覚障害学生の支援を行っています。
 
具体的な内容として、
① ろう者の講師による日本手話での講義
② 聴覚障害学生の履修科目すべてに対する情報保障
 
2010年4月より開講する①日本手話での講義は、単位互換の制度により、他大学の学生も単位取得科目として受講することが出来ます。2010年度は、英語やアメリカ手話、経済学など、13科目の授業を実施します。(詳細はパンフレットをご覧ください)
 
日本手話での直接講義や情報保障を完備した講義を行うことにより、聴覚障害学生が大学でしっかりと学べる環境を創り上げていきます。そして、日本の聴覚障害学生の支援が充実し、聴覚障害学生の学力や大学進学率の向上につながる、新たな第一歩となることを目指しています。




[お問い合わせ先]
日本財団 公益・ボランティア支援グループ 福祉チーム
電話番号: 03-6229-5111 (代表)
FAX番号: 03-6229-5160