防災のための植樹プロジェクト~みんなの鎮守の森~

公益・ボランティア支援グループ

かつて、日本は土地本来の森林で覆われていました。しかし開発が進むなかで森林の大半は姿を消してしまい、私たちが目にする機会は随分と少なくなりました。この土地本来のいわゆる潜在自然植生と呼ばれる樹は、日本の場合は大半が広葉樹で葉が厚く水分を多く含んでおり、防災としての大きな機能を持っています。そこで日本財団では、地域の神社や学校において防災のための広葉樹の植樹を推進しています。
地域の神社の森は「鎮守の森」と呼ばれ、かつて神社を囲むようにして存在していた森のことです。森林が少なくなった今、鎮守の森はその土地の自然植生を知る大きな手がかりを与えてくれます。
4月17日(土)、さいたま市にある上町氷川神社で植樹祭が行われました。当日は、4月とは思えないほどの寒さに見舞われ、街は雪化粧、そして雨。しかし、あいにくのお天気にも関わらず、植樹祭の最初のイベントである紙芝居「とこわかの森」の会場はいっぱいになりました。「おじいさん」と「ぼく」が森や自然の四季の移り変わりを通して命について考えていくストーリーと臨場感たっぷりの音楽に会場の皆さんが引き込まれていきます。
次に植樹の指導をしてくださる横浜国立大学名誉教授の宮脇昭先生から、1時間程植樹のレクチャーをいただきました。私たちは自然に守られて生きてきたことを改めて実感しました。そして、「植樹をするには、木の名前を覚えることが大切」ということで、先生を筆頭に会場の全員が大きな声で「アカラシ!」「シラカシ!」「ムラサキシキブ!」と3回ずつ大きな声を出して名前を覚えました。 そしていよいよ植樹です。心配だったお天気も徐々に回復し、暖かい日差しまで差し込みました。ポットに入った小さな樹の苗を、隣同士異なる種類で植えていきます。植え方は1㎡あたり3本という密植です。小さな子供からご高齢の方まで一緒になって丁寧に植えていきました。1500本の苗木をおよそ1時間で植え終わりました。最後に施肥をして完了。
まだまだ小さな樹々ですが、お互いに競争し合い成長することで、6年後には5m、12年後には10mにまで成長するといわれています。まだまだ想像がつきませんが、地域の皆さんを災害から守り、親しまれる森に育つ日が本当に楽しみです。
いまなぜ防災の森づくりか-いのちを守るほんものの森-(仮題)
【6月14日(月)14時30分~16時】