部署横断型プロジェクト「学校プロジェクト」を始めました。

総務グループ
企画推進チーム

日本財団には、職員が様々なプログラムを企画運営できる場があります。その1つに、会長・理事長に新しい事業を提案し、意見交換をする「語り場」という会合があり、その「語り場」から生まれた職場横断的なプロジェクトを紹介します。
情報グループ広報チーム冨永夏子、総務グループ付(NPO法人共存の森ネットワークへ出向中)田代純一、総務グループ企画推進チーム芳川龍郎の3人を中心に、職員の企画立案で「学校プロジェクト」が2010年からスタートしました。
次世代が自分なりの社会を見る物差しを身につけ、学校教育の中で経済や金銭の価値だけに捉われない「Non Profit」(非営利)な働き方や生き方という選択肢を持ってほしい。日本・世界で起きている社会問題や理不尽な現実を伝えたい。その問題解決を目指す次の世代のNPOリーダーを育てたい—。そんな職員の思いが原点となり、職員が担当部署に関係なく協力して進めています。この学校プロジェクトは単発の授業だけでなく半年、1年といった長期の授業もあり、カリキュラムは学校と日本財団が協議して決めています。
今回のレポートは、1年間にわたって授業を続けている埼玉県の筑波大学附属坂戸高校での取り組みについて報告します。
筑波大附属坂戸高校では、独自に全2年生を対象に「起業基礎」科目を設けています。これは2004年から採用された必修の科目で、実際に学生がお金を動かしながら起業活動を行い、問題発見力や企画力、プレゼンテーション力などを身につけ、アントレプレナーシップ(起業家精神)を培うことを狙いとしています。本年度は、日本財団とのコラボレーションにより「ソーシャル・アントレプレナーシップ」を身につける授業に取り組んでいます。授業は、上記3人の職員に加えて、サポートメンバーである海洋グループ海洋安全・教育チームの樋口裕司、国際協力グループ国際ネットワークチームの本多真紀ら財団職員数人も参加しています。
1学期は、「NPO」や「ボランティア」とは何か、各分野におけるNPO団体の活動の紹介、企業とNPOの違いなどの講義を中心に基礎的な授業をシリーズで行いました。夏休みには、2学年160人の学生を約40のグループに分け、NPOを取材する「宿題」に取り組んでもらいました。学生は現場の第一線で働く生の声を聞き、NPO活動への理解を深め、インタビューを通して学んだことについてポスターにまとめ8月の公開授業で発表しました。
2学期は、実際にNPOを立ち上げることを課題にした授業を行いました。2学年160人の生徒が約30のグループに分かれ、それぞれが団体の立ち上げについて取り組みました。学生は、身近な地域の問題から広く社会の問題まで、メンバーの合意で解決すべき問題の設定を行い、同校の教師と日本財団職員からなる審査委員に企画書を提出。実際にプレゼンテーションを行い、厳しい審査を通過した団体は資金を得て、企画したNPO活動を実践するという流れです。最終的に審査を通過した9団体に資金が提供され、活動が進んでいます。
3学期は1年間を振り返り、これまでのポイントの整理や審査に通過しなかったグループの足りなかった点など、浮かんできた問題点、課題について話し合う予定です。2月25日の同校「総合学科研究大会」では、いくつかの団体が今年の取り組みを発表します。
本年度は、筑波大学附属坂戸高校のほか下記の学校でも授業をしてきました。引き続き日本の将来を背負う若い世代に「NPOマインド」が育つよう努力して参ります。私たちの活動に対するご要望、お気づきの点、提言、あるいは授業のご希望などがありましたら、総務グループ企画推進チームへお問い合わせください。
東京都大田区立東調布中学校
中学二年生対象のキャリア教育の一環で行われる「職業人講演会」にて講義。
日 時:2009年12月14日(月) 5時間目、6時間目
授業担当者:富永夏子(情報グループ広報チーム)
日本財団フォトグラファーとして世界のあらゆる現場で撮影した写真を中心にNPO活動を紹介
日 時:2010年12月14日(火) 5時間目、6時間目
授業担当者:梅谷佳明(総務グループ企画推進チーム)
震災ボランティア、スポーツボランティアの活動紹介を中心に、日本のボランティア活動について授業
授業担当者:田中麻紀子(国際協力グループ新規分野開拓チーム)
海外の学校建設事業を紹介しながら、海外の教育事情について授業