国際青年会議所 世界会議金沢大会「ハンセン病の差別撤廃を訴えるグローバル・アピール2016に向けて」

日本・金沢

本日は、世界のアクティブな若手リーダーの皆さまにお会いして、メッセージをお伝えする機会をいただき、大変嬉しく思います。

ビデオにもありました通り、ハンセン病を患ったことを理由に差別される人々がいます。もしかすると、皆さまの中にはこのような人々の存在をご存じなかったという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、こうした差別は今なお、現実の問題です。

「ハンセン病は病気そのものよりも、病気に伴うスティグマと差別の方が辛い」

これは、ハンセン病を経験し、非人道的な差別に苦しんだ多くの人々の言葉です。

私たちは、ハンセン病について知り、差別について考え、差別をしないように行動してもらうことを目指して様々な活動をしています。そのうちのひとつが、ハンセン病の差別撤廃のためのグローバル・アピールの発信です。毎年1月の世界ハンセン病の日に合わせて、社会の様々な分野で活動し、幅広い影響力を持つ指導者や国際機関などと共同でアピールを発信しており、これまでに10回実施してきました。

2016年のグローバル・アピールでは、若きリーダーである国際青年会議所(Junior Chamber International:JCI)の皆さまにパートナーとなっていただけることを嬉しく思っております。JCIの皆さまと共に発信することで、世界中の、特に若い世代の人たちに向けて、差別撤廃のためのメッセージを届けたいと考えています。

JCIはグローバルなネットワークを持ち、若い力を発揮しながら社会課題に取り組み、それぞれの地域で持続可能なインパクトを生み出しています。社会に強い影響力を持つJCIの皆さまと共に発信することで、2016年のグローバル・アピールをより多くの人に届けることができると私は信じています。

私は、JCIと日本財団がハンセン病の差別の問題について考え、差別撤廃に向けて共に取り組んでいけることを大変心強く感じています。私たちの活動が、多くの人々にハンセン病差別の問題について考える機会を提供できるよう願っています。

本日の会議の成功を祈念いたしますと共に、皆さまにはぜひ日本での滞在を楽しんでいただきたいと思います。