プロジェクトニュース

[ 2009/09/03]

生命のメッセージ展 in 桐生【犯罪で傷ついた命のために】


生命のメッセージ展の鈴木共子代表
生命のメッセージ展の鈴木共子代表

「生命のメッセージ展は、光のための影であってほしい。」
生命のメッセージ展の鈴木共子代表は、あの理不尽な事故から9年が経った今でも、目に涙を浮かべて語っていた。鈴木共子さん。

末期がんで夫を亡くしていた彼女は、最愛の一人息子を、無免許ドライバーの飲酒運転によって奪われた。そのドライバーは3度目の事故であり、青年2人の命を奪ったのにも関わらず、「業務上過失致死傷罪」と処理され、加害者の刑期はたったの5年半であった。


約130人のメッセンジャーが立ち並んだ
約130人のメッセンジャーが立ち並んだ

喪失感、絶望、怒りが交錯する中、彼女たちは一般市民による初めての法改正となる「危険運転致死傷罪」の新設を成し遂げた。彼女はその後、憧れの大学に入学して8日目逝かされた息子のかわりにと、早稲田大学へ通った。こうして、息子の無念を晴らそうと必死に活動してきた彼女が行きついたのが、“生命のメッセージ展“だ。

命のメッセージ展には、「メッセンジャー」と呼ばれる被害者の顔写真付き等身大パネルに、死へ至った経緯や家族からのメッセージなどが書かれ、生きた証として当時履いていた靴、遺品などが並べられている。


メッセンジャーと呼ばれる被害者達は、悪質な交通事故や犯罪によって不当に生命を奪われた被害者であり、更には名誉を傷つけられたり、加害者の刑があまりにも軽かったり…など。
生命の手記を読み進めていくうちに、筆者も悲しみと怒りから泣いてしまった。

生命の手記を是非覗いてみてほしい。
実際に多くの人は、このような理不尽な事故に最愛の人を奪われた経験はない。
当事者でなければ分からない苦しみもあるだろう。
しかし、当事者ではない筆者、多くの来場者が、見ず知らずのメッセンジャー達の前で涙を流している姿は、まぎれもなく、メッセンジャー達からの“メッセージ”を受け取っている姿なのだろう。