プロジェクトニュース

[ 2010/06/15]

スーダン障害者教育支援の会/寄付金の使途報告【差別に苦しむ命のために】


<活動完了報告>

みなさまのご寄付は、
スーダンの盲人への支援に使われました。2009年度に皆様のご寄付より140万円を遣わせて頂いたスーダン障害者教育支援の会より寄付金の使途及び活動報告が届きましたのでご報告いたします。

アフリカの北部、大陸最大の面積を誇るスーダンは20年以上にわたる内戦やダルフールの人道危機により世界の注目を集めてきました。国家予算の多くは軍事費に使われ外国からの援助も復興や武装解除に集中しています。
その陰で見過ごされてきたのが障害児の教育です。世界で7200万人いるといわれる未就学児の30から40パーセントは何らかの障害を持っているといわれています。
 私たちスーダン障害者教育支援の会はそんな状況を変えたいという熱い思いを持つ現地の仲間とともに障害者が社会に完全に、そして平等に参加することを目指した教育支援を行っています。
まだまだ2年半と未熟な活動ですが、皆様よりいただいた寄付により2009年からの1年でほんとうに大きな一歩を新たに記すことができました。


【基礎教育支援】

 基礎教育の支援では、内戦で荒廃した南部ジュバに点字板を届けるとともに、今後の協力の可能性を探ってきました。
南部は20年以上による内戦で盲学校は軍政府に破壊されてしまっており、現在は眼科の一室で50名ほどの視覚障害児が学んでいます。この学校に私たちは50台の点字板を寄贈しました。

 


【情報教育支援】

 2008年に設置したハルツーム大学の障害学生支援室では、視覚障害学生の学習を支える音声ソフト「Isbar」のリース契約が終了したことを受けて、音声ソフトを障害学生支援室向けに購入しました。
また実際にパソコンを利用できるよう10回のワークショップを現地パートナーの「ハルツーム大学障害を持つ卒業生の会」との協力により実施し、延べ50名の視覚障害者が受講しました。
「今まで難しい古典アラビア語の詩を読んでくれる人を探すのは大変だったけど、今はインターネットで自由に読みたい詩を読めるし、レポートも自分で書ける。」ハルツーム大学で古典アラビア文学を学ぶイーサさんの思いです。

【障害者スポーツ普及】

障害者の生活の質の向上と意識啓発を目的に普及している障害者スポーツでは、サッカー天国のスーダンでブラインドサッカーの普及を続けてきました。
昨年11月、スーダン国内の指導者養成と選手のレベルアップ、ハルツーム以外の地域への普及を目指して、国際視覚障害者スポーツ協会より専門家を招へいし3日間のワークショップを実施しました。地方からも参加者を招聘し、ブラインドサッカーのさらなる普及の足掛かりを作ることができました。
目指すはスーダンチームのワールドカップ出場です。


【スーダン理解促進——事務局員現地に渡航】

 今年度の最大の成果は日本財団夢の貯金箱チームの皆様のご助言により学生の事務局員がスーダンに渡航したことです。
今まで現地をイメージできずに活動していた彼女たちが現地を感じ、地球の裏側で目標を共有する仲間としっかりした繋がりを持ったことは私たちにとって、現地の仲間にとって最高の収穫だといえます。そして帰国後3度の報告会を実施し、報告書をまとめることができました。
寄付金の残額は今後の事業の発展に使用させていただければと考えております。
このような大きな一歩を踏み出すことを可能にしてくださった皆様にこの場をお借りして感謝したいと思います。

シュクラン・ジャジーラン
(ありがとうございます!)

「アルハムド・リッラーヒ」(おかげさまで)(渡航報告レポート)

タマーム・ミアミア!100%の笑顔と元気をもらって帰ってきました(渡航報告レポート)

寄付金使途明細

事業内容支出額
基礎教育支援事業 物品購入費(点字板)50,000円
ジュバ渡航諸経費92,150円
情報教育支援事業 Ibsar(読み上げソフト)購入費475,000円
講習会講師への謝礼(10回分)190,000円
障害者スポーツ普及事業 ブラインドサッカー講師招聘費142,500円
スタッフ等経費82,080円
物品購入費(ボール・アイマスク)35,151円
スーダン理解促進事業 スーダン渡航費223,600円
報告会44,310円
合計1,334,791円
残額65,209円