今年の5月、日本財団の支援でミャンマーの山岳地帯に学校が合計100校建てられたことを記念する式典に出席するため、ミャンマーのシャン州を訪問しました。
式典が行われたのは100校目に完成したオン・ミー・ティー(Ohn Me Thi)小学校です。開校式には父兄、地元住民や政府関係者も参列し、ミャンマー駐在の日本大使も出席しました。
民族ごとにそれぞれが伝統的衣装に身を包み、美しい踊りで歓迎してくれました。自分たちの村にやっと学校が開校されたことに心から喜ぶ子供たち、村人の笑顔は本当に輝かしいものでした。
いくつもの少数民族が共に暮らすこの地域では耕地も限られ収入が低く、学校も存在しませんでした。「途上国での学校建設事業」は色々なところで行なわれていますが、受け入れ先の多くは国際機関等が学校を建ててくれることを待ち、自らが行動することは非常に少ないのが現状です。
しかし、このミャンマーでの学校建設の特徴は親を含む村全体が力をあわせて建築作業に参加していることです。そうすることによって、村人の心の中にオーナーシップが培われ、外からの支援の終了後も自ら継続していくことが可能になります。
途上国での学校校舎建設という“ハード”だけの支援ではなく、その後の学校運営費を捻出するための収益事業(学校に畑や養豚場を併設)を組み合わせた本プロジェクトは、学校教育の持続と質の向上、地域の自立を可能にし、ミャンマー辺境に住む多くの子供たちに教育の機会を与えています。
混乱した国を建て直していくには子供たちの教育が大切です。開校式に出席し、民族紛争や人権問題を抱えるミャンマーにおいて教育支援を続けて行く必要性を再認識いたしました。ここで学ぶ子供たちが将来のミャンマーを担っていくことに期待したいと思います。