「社会的養護の子に、今の私が伝えたいこと」日本財団夢の奨学金2017年度第2回交流会

「日本財団夢の奨学金」の奨学生が全国から集う交流会。その2017年度第2回が8月14、15日、大阪市内で開かれ、やむを得ず来られなかった人を除く12人が出席しました。「社会的養護の子に伝えたいこと」を各自が発表したほか、前回の交流会で課題に上った情報発信についても議論を深めました。

第2回交流会は、初めて会場を大阪に移して開催しました。初日はお昼に集合。慣れない場所ということもあり、大阪駅で駅員さんに道を尋ねるなど、到着までに苦労した奨学生もいましたが、全員元気に再会を果たしました。奨学生を伴走しながらサポートするソーシャルワーカーの荒井和樹さん、高橋亜美さんも参加しました。

今回も奨学生の中で発足した企画グループのメンバーが進行役です。まずは順に近況を報告し、続いて翌日話し合う議題を確認しました。(1)社会的養護の子に伝えたいこと、(2)情報発信、(3)社会的養護のあり方、(4)行政との協力の4点です。

アイスブレイクも行いました。交流会は2回目とは言え、まだ個人的に話したことがなかったり、話したとしても挨拶程度だったりするケースも多く、親睦を深めることは依然として交流会の大きな目的になっています。

夜は、賑やかな繁華街を歩いて飲食店へ。食卓を囲みながら、懇親会を催しました。奨学生はみな、会議室での公式な議論を終えて、リラックスした表情でした。日本財団の担当職員やソーシャルワーカーも交え、公私にわたる様々な話題で盛り上がりました。

途中、保育士を目指す奨学生が皆の前で立ち上がり、子供たちに好評という手遊びを実演して、全員がやってみる場面も。笑い声が絶えない会は午後9時前にお開きになり、1日目の日程を教えました。

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議論を前に考えを紙に書き出す奨学生たち

2日目は午前中のみで、午前9時にスタート。この日は、ファンドレイジング担当職員が見学に訪れていました。夢の奨学金には、日本財団に寄せられた寄付金が活用されているためです。そこで、見学の職員が冒頭あいさつし、「私の仕事は、お預かりした寄付金がどのように使われているのかを、寄付者さんにお伝えすることです。皆さんの活発な議論を聞き、寄付者さんに届けたいと思います」と話しました。

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進行役を務める企画グループのメンバー(右から2人目)

議題は、前日に確認した(1)社会的養護の子に伝えたいこと、(2)情報発信の二つに絞りました。(3)社会的養護のあり方、(4)行政との協力は、社会福祉への知識や関心が奨学生の間でまちまちという意見もあり、次回以降に回しました。

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議論の途中には笑顔がほころぶ場面も

社会的養護の子に伝えたいこと、については一人ひとりの人生が反映された発表となりました。

まず、進行役の奨学生が、「自分の過去を振り返り、あの頃の自分は何と言ってほしかったかを思い出して考えてみるのもよいと思います」と話した後、約30分の「考える時間」を設けました。奨学生は宙を見つめるなどしながら思いを巡らし、紙に言葉を書き出していきました。

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自分の生い立ちにも触れながら発表

続いて順に発表をしました。言葉は個人によって違いはありましたが、いずれも「幸せになるために、今どうすればよいのか」というヒントを、先輩の立場で考えた発言でした。

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互いの意見に熱心に耳を傾けました

時間が限られるため、互いにコメントすることはできませんでしたが、奨学生は、それぞれの発言に真剣に耳を傾けていました。

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情報発信についての議論は持ち越しに

後半の議題、情報発信については、7月に開設した夢の奨学金のツイッターアカウント「日本財団夢の奨学金@NFshougakukin」の活用について主に意見を出し合いました。時間をかけて、今後も議論を進めていくことになりました。

最後に、感想を共有し合って交流会は終了しました。奨学生からは「個人同士のつながりが深まった」「こういう場だからこそ話せることがある」などのコメントが出されました。奨学生をサポートする職員らも感想の共有に加わり、見学のファンドレイジング担当職員は「皆さんの考えを聞いて、熱いものを感じました」と話していました。

次回は12月2、3日、名古屋市で開催の予定です。

日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム 芳川龍郎

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