3期生仲間入り!交流会で紡ぐ奨学生の輪

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他己紹介ゲーム。相手の顔を覗き込み真剣です!

3年目がスタートした「日本財団夢の奨学金」。初年度から引き続き、奨学生が集う機会を設けていますが、今年度第1回目の交流会を5月26日から2日間、東京都・赤坂の日本財団ビルにて開催しました。学校の行事などで来られなかった人を除き、1~3期生21人が全国から出席し、仲間と親睦を深めました。

交流会は年に3回開いており、その内容は奨学生有志が企画。準備や運営も担当しています。3期生が仲間入りして初めてとなる今回の交流会は、今後共に歩む仲間として打ち解け合うことをメインテーマとして位置付けました。

初日の26日は、午後1時に財団ビルに集合。前回の活動報告会や認定証授与には、黒いリクルートスーツなど正装してやってきていた3期生も、初めて普段着姿で訪問。進学して1カ月余り、髪形や雰囲気が新たになった学生もいて、1、2期生を含む仲間から笑顔で迎えられていました。

交流会のスタートです。司会進行も奨学生有志にバトンタッチ。今回は、新しい仲間のことを知ることが主な目的なので、2つのアイスブレイクゲームをして、その後に近況報告を一人ずつ行うことにしました。

アイスブレイクゲームの1つ目は、「他己紹介」と呼ばれるゲームです。まず2人一組のグループを作り、名前や学んでいる学校のことなどを、お互いに伝えます。次に、別のグループと組んで4人となり、自分が聞き取った相手の紹介を、新たな2人に対して行います。それから順に人数を増やします。

それぞれが首に提げた名前カードを見せながら、相手に自分の名前を紹介するところから始めました。他己紹介の段階になると、中には恥ずかしそうに控えめに紹介する奨学生もいましたが、次第に会場に響く声や笑い声も大きくなり、制限時間までおしゃべりが続いていました。

2つ目のゲームは共通点探しゲームです。4人ずつグループに分かれて、互いの共通点を見つけ出し、一番多くそれを挙げたチームが勝ちとなります。共通点を見つけるためには、「私は、こうだけど、みんなは?」と自分のことを伝えたり、相手に尋ねたりする必要があります。他己紹介ゲームでおしゃべりに火が付いていた奨学生たちは、ますます話し込み始めました。共通点が見つかると歓声が沸きます。数時間前の集合時には少し表情が固かった奨学生もいつの間にか柔らかな目尻で仲間たちと話し込んでいたのがとても印象的でした。

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共通点探しゲーム。自然と表情が和らぎます。

すっかり場が和んだところで、近況報告。
比較的、高学年が多い1期生からは、就職活動や、研究テーマ、小学校でのボランティアエピソード、専攻が高じて作家活動が本格化したことなどについて報告されました。
2期生は、引き続き頑張っている学業のことや、伴走してくれているソーシャルワーカーとの交流、サークル活動で海外に行く予定などが話題に。3期生は、進学後の生活の変化や、発見を語る人が多くいました。主に3期生にとっては、仲間の新たな一面に触れる貴重な時間となりました。

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アートを学ぶ彼女。作品をカフェで委託販売できるようになったと報告。

個を知った1日目に対して、2日目はチームビルディングを目標に「竹ひごゲーム」を行いました。各チームに分かれて、バランスを取りながらより高く竹ひごを積み上げます。リーダー格となり周りを引っ張る者、作戦を考える者、冷静ながら的確にアドバイスする者。まだまだこれからの段階ではあるものの、チームワークの一端が見え頼もしく思いました。午前中いっぱいを共に過ごし、週明けの授業に向けそれぞれの帰路に着き交流会を終了しました。

交流会はこれまでに少しずつバージョンアップを重ねています。
奨学金事業開始当時、中京地区限定のパイロット事業だった頃に、社会的養護出身者同士が、進学先の学校の友人らには共有しにくい事情も気兼ねなく語れ、素になれる場所を造ろうと始まった交流会。現地NPOの協力で古民家事務所のスペースを借り毎回、昼食を共にしながら近況報告していました。

2年目である昨年度。事業本格スタートに伴い対象地区が全国に広がって、奨学生の人数も増えたこともあり、交流会の場所は中京地区限定ではなくなりました。企画も奨学生の中で発足した企画チームが担って、親睦を深めるだけでなく、社会的養護についての議論などもするようになりました。

そして人数も大きく増え3年目となる今年。今後どのような交流会となるか、担当者としてもとても楽しみです。
居住地域も専攻も関心も様々。ただ社会的養護のもと育ち、いま夢に向かって挑戦している、という共通項を持つ彼ら。三人よれば文殊の知恵。奨学生がチームとなった時の可能性は無限大です。
奨学金、というお金だけの関連性ではなく、10年後20年後も交流出来る仲間として奨学生同士が繋がり、夢の奨学金チームとして価値を創造できたらと考えています。

日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム 中野裕愛

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