いろはにほん

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仁和寺金堂の夜の景観。 宿泊者は17時の閉門後も自由に境内を散策できる

「いろはにほん」とは

日本文化に興味をもつ外国人旅行客をターゲットに、原則非公開である寺院などの歴史的建造物に滞在しながら、他では経験できない限定的な文化プログラムを提供することで、日本文化の価値を発見・認識し、日本に対する理解と文化財に対する関心を、国内外ともに高めてもらうことを目的としています。また、利用料の一部は文化財保護プログラムに活用し、日本文化の保護継承に充てることにしています。
いろはにほんウェブサイト(外部リンク)

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 仁和寺宿泊施設の内観。 宿泊者は非日常の空間で、仁和寺の歴史や文化に触れたり、静かに時が流れるのを楽しんだりできる

いろはにほんプログラム

坐禅や読経、茶礼等の体験、住職と1対1での直接対話、通常拝観のできない文化財の鑑賞、閉門後の境内の自由散策などを通じて、日本文化に深く触れることができます。寺院によって体験できることが異なります。利用者のリクエストに合わせてさまざまな文化体験が提供されるのも醍醐味のひとつです。

協力寺院一覧

寺院名 住所
光雲寺(臨済宗大本山 南禅寺 塔頭) 京都市左京区南禅寺北ノ坊町59
仁和寺(真言宗 御室派総本山) 京都市右京区御室大内33

いろはにほん基金

文化財の危機

日本には世界に誇るべき素晴らしい伝統や文化が全国各地にあります。人々の生活や祭りなど行事の中で伝承されてきた民俗芸能・民俗文化財、演劇や工芸技術、陶芸、染織など、身の回りの生活を彩るものから、芸術性を極めて高めたものに至るまで、私たちは豊かな文化に囲まれて暮らしています。また、歴史的建造物や町並みの中にも、匠の技はもちろん、地域の風土に根付いた慣習や考え方などが息づき、彩り豊かな日本を形作っています。
しかし、今こうした文化や文化財が消失、衰退などの危機に瀕しています。
文化への関心の低さ、地域コミュニティの衰退や担い手不足などさまざまな背景がありますが、その中でも突発的な要因が災害です。
日本は自然災害の多い国です。近年では、大型の地震だけでなく雷雨や洪水など、日々災害の危機と隣り合わせで暮らしていると言えます。

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虎舞の山車、祭りの風景。

2011年の東日本大震災後、日本財団では世界的名器である弦楽器ストラディヴァリウスの売却金による寄付金約12億円を基に「地域伝統芸能復興基金」を立ち上げ、被災した民俗芸能団体の祭り道具や、神社の鎮守の森の再生、社殿の再建など180以上の団体に対し復興支援を行いました。被災し、住居もない状態にも関わらず、街の復興より祭りや神社、民俗芸能の復興を強く望んだ被災者の姿に、日本ではなお伝統文化が日常生活の中にいきていることを実感しました。

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伝統芸能の神楽の様子

被災文化財のために

私達は、この支援に留まらず、世界に誇る伝統文化を保護し、発展させていくための持続可能な仕組みづくりが急務であると考えます。日本財団は被災した文化財(指定、未指定を問わない)の修理、修復のための「いろはにほん基金」を設置いたしました。

※「いろはにほん基金」につきましては、2023年2月28日にご寄付受付を終了いたしました。
ご支援いただきました皆さまのご厚意に心より感謝申し上げます。

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