まつり応援基金(東日本大震災復興支援)

写真:祭りで太鼓を叩く子どもたち

伝統芸能や祭りの復興を願って

「まつり応援基金(地域伝統芸能復興基金)」は、公益財団法人日本音楽財団が所蔵していた楽器、ストラディヴァリウスの売却金により創設されました。

神楽(かぐら)、虎舞(とらまい)、鹿踊(ししおどり)など、東北地方は伝統芸能や祭りの宝庫です。2011年3月11日の東日本大震災では、多くの神楽面や獅子頭、神輿、山車などが失われ、神社の社殿の全壊や流失も数多く発生するなど、これらの芸能や祭りにも大きな被害をもたらしました。

日本財団は、東北各地の伝統芸能や祭りの復活を支援することにより、絆を繋ぎとめてコミュニティの崩壊を防ぐため、この「まつり応援基金(地域伝統芸能復興基金)」を設立しました。

伝統芸能や祭りを通じたコミュニティ支援

神社は古くから神聖な場所であるとともに、人々にとっての心の拠り所、そして祭りはただの行事ではなく、自らのアイデンティティとして地域コミュニティを支える中核となってきました。日本財団は芸能の保存・継承だけでなく、人々が再び絆を強固にし、地域が力強く立ち上がるために、東日本大震災によって被害を受けた芸能団体や神社に対し、東北3県(岩手県・宮城県・福島県)を主な対象に、合計180団体へ下記のような支援を行ないました。

まつり応援基金支援内容

※支援は終了しました。

  1. 芸能・祭りに必要な物品の購入・制作への支援
    • 対象:地域の中核的な年中行事、祭りに出演する芸能団体
    • 支援内容:山車、太鼓、道具(面、衣装など)の修理及び購入・制作
  2. 芸能、祭りを行う場としての神社への支援
    • 対象:復興の象徴となる各地域の中核的な神社
    • 支援内容:
      1. 鎮守の森の復活(植樹)に必要な土地改良費、苗代、ワラ代他
      2. 社殿の再建、神輿などの修理・制作、神輿庫などの再建

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