造船所の見学会プロジェクト

進水式見学会の実施

写真:進水式見学会の様子

わが国の造船所は1,229の事業所が全国各地に所在し、それぞれの地域における地場産業として経済及び雇用に大きな役割を果たしています。

しかし、造船業は一般的な報道に取り上げられる機会が少なく、また立地的にも地域生活との接触が少ないため、地場産業である造船業に対する地域住民の関心が薄いのが実情です。

造船の歴史は5千年と言われますが、いつの時代においても新しい船の誕生を祝う進水式は、最も重要かつ華やかな祝典です。船を繋ぎ留めている支綱という1本のロープを銀の斧で切断すると、シャンパンのビンが船体で砕け、見上げるほどに巨大な十数万トンもの船体が5色のテープをはためかせながら水面に滑り降りていく様子は、見る者を魅了せずにはいられない圧巻のクライマックスです。

日本財団では、物づくりの素晴らしさを伝え、地域住民に造船業とは自らが住まう地域の発展を担う大切な産業であることを再認識してもらうため、造船所や(社)日本中小型造船工業会、各地の教育委員会と協力し、次代をになう小学生を対象に進水式の見学会を実施しています。