会長メッセージ

近年、社会問題は複雑化し、行政はもとより、市民一人ひとりにかかる負荷が増大しています。公的サービスに依存するだけでは問題解決ができないということは多くの人が感じているのではないでしょうか。

一方、「社会が抱える問題を解決するために何かをしたい」という想いや志を持つ人々が増え、社会貢献活動に高い関心が寄せられています。企業による自社の強みを生かしたCSR活動が促進され、NPOやボランティアによる活動も根付いてきました。一人ひとりが立ち上がり、互いに力を合わせることで、みんながみんなを支えていこうという動きが確実に広がってきています。

日本財団が50年以上にわたる活動を通じて広げてきた人や組織をつなぐネットワークは私たちの貴重な財産となっています。また、人々がつながることでシナジーを生み出すような場面を多く見てきました。

私たちは、NPO、企業、行政、国際機関、研究者、ボランティアなど様々な立場の方々と議論し、共に解決策を導き出し、それをプロジェクト化し、実際に現場が抱える問題を解決していくことに重きをおいています。

日本財団は、これまでに培った知識や経験を余すことなく駆使し、様々な人々との協働を通じて、社会問題の解決に取り組んでいきます。

日本財団
会長 笹川陽平

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