【開催報告】「日本財団 災害に備えるワークショップ」岡山県岡山市で開催

写真:「日本財団×おかやま災害支援ネットワーク共催、災害に備えるワークショップinおかやま~南海トラフの被害想定と防災計画からモレムラの無い支援ネットワークを考える~」の開催会場に貼られたパネル
  • 日時:2022年8月2日(火)13:00~16:00
  • 場所:ハッシュタグ岡山別館
  • 住所:岡山県岡山市北区北長瀬表町二丁目17番20号
    北長瀬未来ふれあい総合公園みはらしプラザ内
  • テーマ: 「南海トラフの被害想定と防災計画からモレムラの無い支援ネットワークを考える」

内容

  1. 開会あいさつ
    (日本財団災害対策事業部 高島友和)
  2. 特別講演1:「南海トラフ地震被害想定や防災計画の解説」
    講師:岡山県 危機管理課防災対策班 参事 稲山 正人氏
  3. 特別講演2:「南海トラフ地震被害想定等からの生活再建について」
    講師:岡山弁護士会 環境保全・災害対策委員会 大山 知康氏
  4. ワークショップ:「モレムラのない支援ネットワーク体制の構築に向けて」
    進行:岡山NPOセンター 代表理事 石原 達也氏
  5. 閉会挨拶

2022年8月2日、岡山県岡山市にて災害に備えるワークショップinおかやまを災害支援ネットワークおかやまと共催にて開催致しました。
本ワークショップは災害に備えるために、隣接する地域団体・組織間において顔の見える関係性を構築することを目的としたワークショップで、災害発生直後の救助後から避難生活を見据えた支援の在り方について、それぞれの地域の課題意識に応じたテーマで関係者間のきっかけづくりとして、各地域で開催し、岡山での開催は3回目となります。
2018年の西日本豪雨災害を機に設立した災害支援ネットワークおかやまとの共催で実現したものです。災害支援ネットワークおかやまでは、水害についての対応は一定の取りまとめができている一方で、地震災害に関しての備えはまだ途上という課題意識をお持ちだったため、全国的に大きな被害が想定されている南海トラフ地震被害について岡山での被害想定や水害との支援の違いを知ることから、モレムラのない支援を行うために必要なことは何かを考えるきっかけづくりとしての開催となり、当日は岡山県ならびに岡山県社会福祉協議会後援の元、登壇者や関係社含め44名の方々にご参加いただきました。

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講師の稲山参事

特別講演では、岡山県危機管理課防災対策班の稲山正人参事より「南海トラフ地震被害想定や防災計画の解説」と題してご講演をいただきました。岡山県における各市町村単位での被害想定について、想定発生時間や季節など、死傷者や避難者数の被害が最大となる場合についての想定などを詳細に解説いただきました。

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講師の大山弁護士

続いての特別講演では、「南海トラフ地震被害想定等からの生活再建について」と題して、岡山弁護士会 環境保全・災害対策委員会の大山知康先生にご講演をいただきました。
水害を経験している岡山だからこそ、水害と同じように支援や対策を考えではいけないという点を様々な制度面などからの考え方について解説いただきました。

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進行役の石原氏

ワークショップでは、岡山NPOセンター代表理事の石原達也氏に進行役をお願いし、「モレムラのない支援ネットワーク体制の構築に向けて」と題して、「多彩な団体・組織の皆さまと、南海トラフの巨大地震について、県の被害想定と防災計画を元に災害対応について考えました。

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ワークショップの様子

「被災家屋や店舗、道路などハード面に伴う支援」、「被災者の避難所での避難生活に関する支援」「在宅避難・車中避難などの避難者の避難生活に関する支援」「その他(生業・仕事など)」のグループ毎にそれぞれ意見を出し合い、その後「民間で取り組むもの」、「行政・社協と連携して取り組むもの」、「民間で取り組むもの」の中で今、するべきことについて話し合いが行われました。

ワークショップを終えて

「岡山での「災害」を想定する際、西日本豪雨がインプットされているので、南海トラフの被害について、知る事ができた。」「今、自分で出来る事。地域として出来る事を探して行動にしたいと思います。」「いろいろな職種の方の考えを聞くことが出来て良かった、いろいろな職種の方と交流ができた。」などの参加者の感想をいただきました。
比較的被害が大きくないと想定されている岡山県においてさえも、かなり大きな被害が想定されていることについて、驚きとともに最初は少し重い空気が漂っていた感じもありましたが、最後には「皆で出来ることを行動していくのみですね」という一体感が生まれ、参加いただいた皆さまの頼もしさをより強く感じたワークショップとなりました。

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全体集合写真

日本財団では引き続きワークショップを企画・開催し、平時からの繋がりづくりのきっかけを提供してまいります。

ワークショップダイジェスト動画(YOUTUBE)

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お問い合わせ

日本財団 災害対策事業チーム

  • 担当:高島、藤重
  • メールアドレス:saigai@ps.nippon-foundation.or.jp