笹川日本政府代表が、ミャンマー国軍と少数民族武装勢力・アラカン軍との人道的停戦に成功

ミャンマー国民和解担当日本政府代表並びに日本財団会長の笹川陽平は、ミャンマー国軍と少数民族武装勢力アラカン軍(Arakan Army)との停戦を仲介し、合意に至りました。笹川は、2022年11月25日から27日にかけて、ミャンマーを訪問し、国軍司令官並びにアラカン軍の最高責任者と会談し、人道的停戦の仲介を続けていました。更に年内にラカイン州を訪問し、詳細な調整をいたします。

笹川は、2013年2月、閣議決定によりミャンマー国民和解担当政府代表を拝命し、少数民族武装勢力との和解のための当事者間の対話や少数民族地域での人道支援活動を行ってまいりました。

笹川のコメント

今回の合意は軍事的・政治的なものではなく、人道的な停戦であり、地域住民が和平の果実を直接受けられる点に大きな意義があります。こうした対話による成果が、長年争いが続くミャンマーにおける全体的な和平にも広がることを期待して、引き続き政府代表として働きかけを行っていきたく考えます。

停戦までの背景

2020年11月にミャンマーで実施された総選挙に際し、笹川は、日本政府選挙監視団団長としてミャンマーを訪問、同国ラカイン州においては、ミャンマー国軍とアラカン軍との間で続く戦闘による地域の不安定を理由に、同州での選挙が見送られていました。
「同州における代表が議会に参加できないことは大変憂慮すべきこと」だと憂いた笹川は、国軍やアラカン軍との対話を精力的に行った結果、2020年11月12日に同州における補欠選挙のための停戦を行うための合意を取り付け、以降、これまでミャンマーにおいて最も戦闘の激しい場所の一つであった同州における安定をもたらしたものです。しかしながら、2022年夏頃から、両者による戦闘が再び激化し、戦闘により避難を余儀なくされる地域住民が後を絶たなくなっています。

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