『東京2025デフリンピック』応援アンバサダーに当財団職員、川俣郁美が就任しました

デフリンピック(英語: Deaflympics)は、4年に1度、世界規模で行われるろう者のための総合スポーツ競技大会。約100年の歴史を持つデフリンピックが2025年11月15日(土)から2025年11月26日(水)まで、日本で初開催されます。
この度『東京2025デフリンピック』応援アンバサダーに、ろう者で日本財団職員の川俣郁美が就任することになりました。
この大会の認知度や関心を高め、共生社会の理解促進につなげていくため、デフリンピックの関連イベントへの出演やSNS等を通じて、メッセージを発信し大会のPRに幅広く協力していきます。

川俣 郁美(かわまた・いくみ)

コメント

この度、東京2025デフリンピック応援アンバサダーに就任しました、川俣郁美です。
これまで日本財団でろう者への教育や手話の普及支援を担当する中で、支援を受けていた側が社会を支える重要な担い手として活躍していく様子をたくさん見てきました。
日本財団が目指す「みんなが、みんなを支える社会」にあるように、人は誰もが時には「支える側」、時には「支えられる側」になる。
デフリンピックの東京開催も、ろう者・難聴者の社会進出を後押しする「支え」となるのみならず、社会に新たな価値を生み出す「支え」になると信じ、デフリンピックの素晴らしさのみならず、手話やろう者の文化の魅力、多様な人がともに支えあい頼りあいながら自分らしく生きることができる共生社会の心地よさを、多くの人に届けるとともに、私自身も学びを深めていきたいです。
「デフ」であることをより前向きに受け入れてくれる人が少しでも増えることを願い、全力で応援していきます。
皆さまもぜひご一緒に応援よろしくお願いたします。

写真:川俣 郁美

プロフィール

1989年、栃木県生まれ。3歳でろうに。
日本財団聴覚障害者海外留学奨学金事業5期生として米国に渡り、ギャロデット大学ソーシャルワーク学部卒業。その後も同大学院行政・国際開発専攻修士課程に進み、修了。日本財団にてアジアのろう者支援事業のコーディネート等を担当。
栃木県聴覚障害者協会理事。デフリンピックサムスン大会に日本選手団のサポートスタッフとして参加。

デフリンピックとは

身体障害者のオリンピック「パラリンピック(Paralympic)」に対し「デフリンピック(Deaflympics)」は、ろう者のオリンピックとして、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年にオーストリアで初めて開催されました。
障害当事者であるろう者自身が運営する、ろう者のための国際的なスポーツ大会であり、また参加者が国際手話によるコミュニケーションで友好を深められるところに大きな特徴があります。

今回、東京で行われる『東京2025デフリンピック』では、応援アンバサダーに就任した川俣のほかに、小学生のころから手話に関心を持ち、手話番組への出演経験もあるタレントの長濱ねるさん、手話が得意なCGアバター(分身)のKIKI(きき)が選ばれました。