写真展『ハンセン病を考えることは、人間を考えること』

日本財団は2015年の「世界ハンセン病の日」(1月の最終日曜)に合わせ、ハンセン病について考えてもらおうと「THINK NOW ハンセン病」キャンペーンを実施しています。その一環として写真展『ハンセン病を考えることは、人間を考えること』を、1月24日から28日まで丸の内オアゾ・◯◯広場にて開催しました。その展示作品と文章を、ここに掲載します。

日本財団のフォトグラファー・富永夏子は、10年以上に渡って世界中のハンセン病回復者の方々と触れ合い、写真を撮り続けてきました。彼女の作品と言葉が、この病気を取り巻く偏見や差別の実態を理解し、深く考えるきっかけとなればと考えております。


「業病」「天刑病」

社会からの断絶、家族との別離、不当な解雇、教育機会の剥奪—。
ハンセン病という病気にかかったというだけで、言われのない差別に苦しむ人が世界にはたくさんいます。

社会からの隔離、偏見と差別

特効薬ができる以前は、ハンセン病患者の多くに後遺症が残りました。病気により変形した顔や手足を見た人々は感染することを恐れ、神の罰、遺伝病などと信じ、ハンセン病患者を社会から閉ざされた場所へ隔離しました。このような隔離施設は現在でも世界各地に存在します。
現代では薬を服用すれば完治します。差別される理由はどこにもないはずですが、人の心に染み付いたイメージというものは簡単には拭い去ることはできないようです。ハンセン病回復者というだけで解雇や離婚が法的に認められる国もあります。また、親がハンセン病回復者であるという理由だけで教育が受けられない子どもがいるのです。

ハンセン病と生きて

ハンセン病と共に生きる人々の声を聞いてください。


ハンセン病という病気が生み出してきた負の歴史を繰り返してはいけないと、日本財団のフォトグラファーとして12年間世界の現場を訪れてつくづく感じています。
今の社会には、この病気の他にも偏見や差別を引き起こす様々な問題があります。その原因は、「知らない」というところにあるのではないでしょうか。
「知る」ことで何もかもが解決するとは思いませんが、それぞれの問題についてよく知り、理解することで偏見や差別を減らすことができると信じています。

写真・文:富永 夏子(日本財団フォトグラファー)


ハンセン病支援活動リポート