”フィリピン残留日本人2世”が来日鹿児島では親族対面も

2014年7月25日(金) 14:00〜
鹿児島県政記者クラブ(鹿児島市鴨池新町10番1号)

親族探しや就籍に向けた東京家裁での調査官面接を目的に、フィリピン残留日本人2世7人(PDF/213KB)がこの度、来日します。一行の一人、新 ビエンベニド トシオさんは、父親が鹿児島出身であることが判明しており、今回の初来日で義姉や従兄ら親族と対面するほか、父のお墓参りも予定しています。

来日は、日本財団がフィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)と実施しているフィリピン残留日本人2世の国籍回復事業の一環。残留2世の日本人としてのアイデンティティ回復を目的に2006年から開始した同事業では、戦中戦後の混乱で書類が紛失するなどして、日本人であることを証明できない2世の日本国籍取得の支援や、日本側親族との引き合わせを行っています。家庭裁判所で新たに戸籍をつくる「就籍」手続きではこれまでに、計122人(このうち父親が鹿児島県出身のケースは5人)が戸籍作成の許可を受け、日本国籍を回復しています。

日時 2014年7月25日(金) 14:00〜
場所 鹿児島県政記者クラブ(鹿児島市鴨池新町10番1号)
内容 事業概要、スケジュール etc

【フィリピン残留日本人とは】

主に太平洋戦争終結までにフィリピンに渡った日本人移民の男性と現地女性との間に生まれ、戦後の混乱で現地に取り残された子ども。両国の法律では当時、父親の国籍を子どもも受け継ぐ父系優先血統主義を採用していたことから、2世は間違いなくフィリピン生まれの「日本人」である。しかし戦中にフィリピン人ゲリラから逃げる中、出産証明書など日本人から生まれたことを証明する資料を紛失。あるいは戦後、反日感情による差別を恐れ自ら焼き捨てるなどしたため、自分が日本人であることを証明できずにいる。フィリピン残留日本人2世は推定約3,000人いたとされ、存命するのは約200人。

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