苦難のミャンマー平和構築事業(2/2)ミャンマーにおける日本財団の取り組み

ミャンマーと日本財団のあゆみ

日本財団とミャンマーとの関係は、1976年に実施したハンセン病制圧活動にまで遡る。
以来40年以上、日本財団は多岐にわたる活動を通じてミャンマーと共に歩んできた。

ミャンマーの出来事 日本財団の支援活動(開始年のみ記載)
1976年 ハンセン病制圧活動をきっかけに保健衛生分野への支援開始
ミャンマーにあるハンセン病療養所で回復者と話をする会長笹川
2018年に行われたNational Leprocy Conferenceでの集合写真
1988年 8888 民主化運動
1990年 総選挙でNLD(National League for Democracy:国民民主連盟)圧勝も、軍事政権は政権移譲を実施せず
2002年 学校教育分野への支援開始
建設した学校で学ぶ子どもたちの笑顔
2008年 サイクロン・ナルギス発生
2010年 国名をミャンマー連邦共和国に
2011年 テイン・セイン政権発足。民政移管
2012年 紛争被害者に対する支援開始
  • 2013年笹川陽平会長がミャンマー国民和解日本政府代表拝命
紛争被害者に支援した米と、子どもの様子
2013年 日本財団ミャンマー駐在員事務所開設
日本財団ミャンマー駐在員事務所の職員・スタッフの集合写真
農業分野への支援開始
カレン州薬草資源センターでの一次加工作業の様子
2015年 ミャンマー政府と8つの武装勢力との間で全国規模の停戦合意署名
停戦合意署名式にて、会長笹川がミャンマー国民和解日本政府代表として署名
2016年 アウン・サン・スー・チー氏を国家最高顧問とするNLD政権が発足
2018年 2015年の8つの武装勢力に続き、2グループが全国規模の停戦合意署名
2020年 総選挙でNLD圧勝
2021年 国軍による政変

6つの支援活動

平和構築

①政府と少数民族武装勢力との信頼醸成②紛争被害者支援③文民統制への理解を促す国軍との交流、の3つを柱として活動している。これまでに延べ140万人の紛争被害者を支援。

支援した米と、紛争被害者の様子

人材育成

紛争被害者に対して、安定的な収入が得られる就労の機会を提供するために職業訓練を実施する。これまで862名が参加。

若年層に職業訓練を提供している様子

保健衛生

中古福祉車両の配備や義肢装具士の養成による医療サービスの向上を目指す。

義肢装具サービスを提供している様子

学校教育

教育環境の整備が遅れている辺境地域を中心に地域開発のための住民参加型の学校建設事業を実施。現在740校建設済み。

学校の落成式の様子

農業

農家への技術指導のみならず、生産物を出荷先の企業とつなげるまでを支援することで、農家の収入向上、さらには地域の発展を目指す。

農作業をする人々の様子

障害者支援

障害者が自立した生活を送ることができるように、当事者のエンパワメントや就業機会創出に関する支援を実施している。

車いすに乗る人々を含む集合写真

支援活動マップ

画像:支援活動マップ