助成事業例:特定非営利活動法人ホームホスピスこまつ「ホームホスピスの開設」

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事業の概要

「ホームホスピス®」は、生活の気配や自然を感じることのできる家で疑似家族のように5人程度が入居し、老いや障害があっても自分らしい最期を迎えることのできる、“もう一つの家”です。利用者は利用料(月額20万円程度)を支払い、生活支援と介護・医療のサービスを受けながら生活をします。介護や福祉の制度外のしくみですが、その理念が広がり、2023年7月現在、全国で66か所開設されています。

NPO法人ホームホスピスこまつの代表理事である榊原さんは、石川県小松市にて排泄ケアを軸に講師やコミュニティ拠点の運営などを行い活躍されていました。ホームホスピスの開設を目指し、既に開設されているホームホスピスで研修を受けた後、「ホームホスピスもう一つの家ややさん」を2022年9月に開所。2023年7月までに、4名が入居しました。

助成金の使途

築50年以上の民家を改修しホームホスピスにしました。改修に係る費用は約3,000万円。価格高騰の影響で当初の予定よりも工事金額が増額したため、クラウドファンディングも行いました。ホームホスピスの開設後も、ホームホスピスの周知や看取り文化の普及や地域との繋がりづくりのために、オンライン座談会「いのちの学校」の開催、敷地内の庭を地域の人たちとつくるワークショップ、重症心身障害者も対象にした入浴支援など、様々な取り組みを行いました。ホームホスピスを開設して間もないですが、すでに地域から頼りにされる拠点になっています。

利用した助成プログラム

2021年7月に公募された「日本財団もう一つの“家”プロジェクト」の一環として、物件改修および地域づくり事業を行いました。