広島土砂災害支援報告

写真:ショベルカーで土砂を片付ける様子

支援活動のご報告

2014年8月20日に発生した広島市土砂災害に際して、皆さまから災害復興支援
特別基金に寄せられたご寄付と、ボートレースの交付金とをあわせて、
以下の緊急支援活動に使用させていただきました。
被災地域の復興はこれからですが、まずはこの場をお借りして、
ご協力に対するお礼とご報告をさせていただきます。

1. 災害に係る救助犬及びハンドラーの緊急派遣

団体名 特定非営利活動法人 救助犬訓練士協会
活動期間 8月20日~25日【完了】
拠出金額 475,000円
概要 発災日である8月20日の未明から2陣に分けて、計7名8頭を派遣。自衛隊、消防、警察との連携のもと、他の救助犬団体と合同チームを組み、生存者および行方不明者の捜索を行った。残念ながら生体発見には至らなかったものの、捜索の過程で行方不明者の遺体発見につながった。
写真:救助犬及びハンドラーが活躍する様子

2. 広島土砂災害に係るスペシャルニーズ調査及び支援へのマッチング

  • 自主事業として実施
活動期間 8月23日~9月30日【完了】
拠出金額 6,907,000円
概要 緊急期は地元の支援機関も混乱しており、生活の上で特別な支援を要する高齢者等への支援が行き届きにくい。これを補完するため、ボランティアセンターと連携し、保健師・介護福祉士等の専門家を派遣。現地支援者とサポート班を編成し、個別訪問によるニーズ調査と支援者へのマッチングを担い、地元の支援体制構築をサポートした。

【全体実績】(2014年9月30日時点)
訪問・ヒアリング数:992件
ニーズ件数:139件
マッチング完了件数:139件

写真:個別訪問によるニーズ調査を行う様子

3. 広島市土砂災害ボランティア搬送プロジェクト

団体名 広島市災害ボランティア本部
活動期間 8月26日~継続中
拠出金額 6,023,000円
概要 累計30,000人超にもなる災害ボランティアセンターに駆け付けるボランティアを活動現場まで効率的に運ぶため、専用のマイクロバス3台を約1カ月間運行。安佐北区等のボランティアセンターの受入れ機能を強化した。
写真:ボランティアを運ぶために用意されたマイクロバスやボランティアセンターの様子

4. 広島土砂災害被災者への見舞金給付

  • 自主事業として実施
活動期間 8月29日~継続中
拠出金額 6,500,000円
  • 10月3日現在申込ベースでの拠出済額
概要 今般の土砂災害において死亡または行方不明となった方の遺族・親族に対し、1人あたり10万円の見舞金を給付。8月29日から3日間は安佐南区役所、安佐北区役所にて来所した遺族らに48名分を直接手渡し、その後も同役場および日本財団にて受付を継続し現金書留にて送付している。これまで計65名分を給付済。
写真:役所に設置された申請場所や見舞金給付手続きの様子

5. 全国ネットワークによる災害発生・救援時初動対応

団体名 震災がつなぐ全国ネットワーク
活動期間 9月1日~継続中
拠出金額 4,504,000円
概要 地域のいち早い復旧再生をサポートするために、震災がつなぐ全国ネットワークから長期で滞在できる現地スタッフを常時5名程度派遣し、広島市災害ボランティア本部および安佐北区ボランティアセンター、八木サテライトにてニーズマッチング、支援者連絡会の企画、情報収集等の運営サポートを行った。10月以降は土砂撤去等緊急支援の目途が立ってきたことを受け、地元中心の生活支援体制への移行をサポートした。
写真:土砂の撤去作業やボランティア団体による会議の様子

6. 広島土砂災害に係る大学生ボランティア隊派遣

団体名 特定非営利活動法人日本財団学生ボランティアセンター
活動期間 9月5日~29日【完了】
拠出金額 1,648,000円
概要 各大学等とのネットワークを活かし、次代の担い手である大学生を “Gakuvo長ぐつ隊”として派遣。事前のレクリエーションを施した上で、現地派遣しているスタッフ等と連携し、ニーズに基づいた活動を行った。9月5~7日に第1陣、29日に第2陣を実施し、東京および広島県内から計20名が参加。泥出しや避難所での足湯活動を行った。
写真:学生が土砂を片付けたり、足湯をしたりする様子
  • 4以外の事業については決定ベースの金額のため、精算後に変動する可能性があります