アジア太平洋7カ国における視覚障害学生の高等教育および就労支援(ICEVI)

障害者支援
人間の安全保障

現在アジアの途上国で初等教育を受けている視覚障害児の割合は10%弱であり、高等教育を受けている視覚障害者は1%弱と言われています。 ベトナム、インドネシア、フィリピン、カンボジアで高等教育に進む視覚障害学生は徐々に増えてはいますが、大学には十分な学業支援体制がなく、多くの学生は家族や友人の助けを借りながら勉強しています。

写真:視覚障害学生がPCを使っている様子

日本財団は国際視覚障害者教育協議会(ICEVI(外部リンク))と連携し、視覚障害者が一般学生と同等の教育環境で勉学に励み、就職することができるよう支援しています。具体的には、視覚障害者向けコンピューター研修の実施や教科書の点字化、読本サービス、またキャンパスの歩行訓練等を実施しています。更に、教職員や政府関係に視覚障害者のニーズと受け入れ方法を教えることで、大学や政府の認識を変えていく活動も実施しています。

2006年にインドネシアでパイロットプロジェクトを実施し視覚障害学生100名に対して事業を実施しました。その後、2007年にはフィリピンとベトナムに事業を拡大し、2010年からカンボジアも対象としています。多くの視覚障害学生は、今では「自立した学生生活」をおくり、学生同士のネットワークを形成しているので、大学や社会の認識は大きく変わろうとしています。

その後、ラオス、ミャンマー、モンゴルにも支援を拡大し、現在は7カ国を対象にしています。今後も、視覚障害者が一般学生と同等に高等教育機関で学び、卒業し、希望する仕事に就くことができる社会の実現を目指して、積極的に事業に取り組んでいきます。