世界トップレベルの若手海洋科学者が宮古市を訪問宮古市の高校にて特別授業を実施

11月13日(火)
宮古水産高校及び宮古高校

日本財団は、日本財団ネレウスプログラム※に参加している若手海洋科学者10人(以下、日本財団ネレウスフェロー)を海外から招聘、11月13日(火)に岩手県宮古市の宮古水産高校と宮古高校にて特別授業を行います。

宮古市は世界有数の漁場として有名であり、高校卒業後も地元で水産や漁業関係の仕事に就く若者が多かったが、東日本大震災の影響により「地元の海で働くこと」について不安を抱く高校生も多いとされています。復興途中にある宮古市において、若い世代が漁業や水産業から離れてしまう事態を防ぐため、日本財団は世界トップレベルの若手海洋学者を海外から招聘し、若い世代の海に対する不安や疑問を解決するため宮古水産高校と宮古高校にて特別授業を行います。

訪問先の高校生からは既に「サンマの南下と地球温暖化はどう関係するのか?」「なぜエチゼンクラゲは大発生するのか?」「海洋学者になるにはどうしたらよいのか?」などの質問が寄せられています。日本財団ネレウスフェローはこれらの高校生の疑問に答えつつ、未来の宮古そして日本の海を担う若手との交流を行います。

授業は両校の教室で行われます。宮古水産高校及び宮古高校共に、震災以降、このような形で特別授業を行うは初めてのことであり、生徒だけでなく教職員も楽しみにしているとのことです。

翌14日、日本財団ネレウスフェローは日立浜漁協の協力のもと、定置網漁業、宮古魚市場や鍬ケ崎番屋などを見学し、15日に宮城県女川町の中学校で特別授業を行う予定です。

  • 日本財団ネレウスプログラムとは…
    2010年9月に日本財団が立ち上げたケンブリッジ大学(英)、プリンストン大学(米)やブリティッシュコロンビア大学(加)など世界5大学が連携する海洋分野の人材育成プログラム。各大学で漁業管理、水産経済、海洋保全などを専門とする若手科学者11人に奨学金を支援し、「未来の海はどうなるのか」という一つの疑問に向かい研究。日本財団ネレウスフェローの多くは20〜30代で、ネイチャーなど権威ある専門誌に論文を多数寄稿。今回の特別授業は日本財団ネレウスフェローの強い希望が宮古市教育委員会に届き実現。(ネレウスとはギリシア神話の海神のこと。未来を見通す力を持つとされていた。)

<13日 特別授業スケジュール>

  • 日本財団ネレウスフェローは宮古水産高校と宮古高校の2つに分かれて授業を行います。
  • 日本財団ネレウスフェローは英語で授業を行いますが、日英通訳が付きます。
  1. 宮古水産高校
    住所
    宮古市磯鶏3-9-1
    授業時間
    13時30分〜14時50分 (5、6限目の授業)
    内容
    5人の日本財団ネレウスフェローが同校3年生、専攻科及び教職員合計約50人に対して、「地球温暖化と魚の変化」や「世界の漁業の変化」などについての授業を行います。その後、同フェローは日本財団が同校に贈呈した教習艇2艇を視察します。
  2. 宮古高校
    住所
    宮古市宮町2-1-1
    授業時間
    15時〜15時45分 (7限目の授業)
    内容
    5人の日本財団ネレウスフェローが理系選択の生物履修者2年生の約50人を対象に授業を行います。海洋関係の大学に進学を考えている高校生もおり、「海洋学者になるには?」「研究者は普段、何をしているのか?」などといった疑問をなどに応えていきます。

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