バングラデシュ・コックスバザール地域に50棟の学習センター建設日本財団がNGO BRACに200万ドルを支援

日本財団は、バングラデシュ・コックスバザール地域の難民キャンプに50棟の鉄製2階建て学習センターを建設するため、BRAC(バングラデシュに本拠地を置く国際NGO)に対して約200万米ドルの支援を行うことを決定、12月11日に現地のBRACセンターで共同記者会見を行いました。

このプロジェクトは難民キャンプ(コックスバザール地域)に住む教育機会を得られない4~14歳の児童・生徒8,000人に対して教育へのアクセスを提供することを目的としています。また、難民キャンプの児童だけでなく、難民を受け入れている周辺地域に住む5~6歳の児童3,000人を対象として、BRACの運営する学習センター100カ所での就学前教育プログラムの実施を支援します。

記者会見ではBRACのアシフ・サレー(Mr.Asif Saleh)常務理事と日本財団会長の笹川陽平が登壇。サレー常務理事は、「難民の子供は教育の機会がなく夢や将来がない。日本財団とのパートナーシップはとても重要。それぞれの強みを生かして一緒に活動していくのが楽しみだ」と意気込みを語ると、笹川会長は「子供の教育は将来を担うとても重要なことと理解している。BRACにただお金を支援するだけでなく、これをきっかけに共に人道支援ができることを期待する」と述べました。

写真
記者会見で握手をする笹川会長(左)とサレー常務理事
CG
鉄製2階建て学習センターのイメージ図。1階2階ともに1部屋ずつ、それぞれ約85平方メートルの広さ

プロジェクト概要

難民キャンプ内における事業

【主となるプロジェクト】

50棟の鉄製2階建て学習センターの建設

【狙い】

コックスバザールにおいて最も学習機会において危機的な状況にあるUkhiyaおよびTeknaf地区において、事業を行います。このプロジェクトは8,000名の4~14歳の難民キャンプにいる児童に対して教育アクセスを提供します。

【具体的な活動 】

  • 学習センターの建設
  • 教育プログラムの実施
  • 機材・教材保管のための倉庫の建設
  • 就学者の入学申請の受付・入学手続き

難民キャンプ外の周辺住民のための事業

【主となるプロジェクト】

難民キャンプ周辺地域住民の児童3,000名を対象とした100箇所における就学前教育プログラムの実施

【狙い】

コックスバザール のUkhya, TeknafおよびRamu地区は危機的状況です。このプロジェクトは3,000名の周辺地域の5~6歳の子供を対象に、BRACの運営する学習センター100箇所において新たに就学前教育プログラムを実施し、初等教育への準備を支援するものです。親や地域コミュニティーのニーズに合わせて実施場所は定められ、彼らとの同意のもとに開校します。

【具体的な活動】

  • 教育プログラムの実施
  • 教員の基礎的トレーニング
  • 教員オリエンテーション
  • 毎月の教員研修
  • 機材・教材の購入
  • 児童の入学手続き
  • コースの修了と適切な初等教育への接続支援

お問い合わせ

リリースに関するお問い合わせ

日本財団 広報チーム

  • 担当:富永
  • 電話:03-6229-5131
  • FAX:03-6229-5130
  • メールアドレス:pr@ps.nippon-foundation.or.jp

事業に関するお問い合わせ

日本財団 国際事業部 国際協力チーム

  • 担当:栗林
  • 電話:03-6229-5141